「名実ともに」16
何処かの建物
O「…うっ…此処は?」
廃墟での戦闘があってから、暫くたってOは目を覚ました
O「…」
自分の近くには誰もいないそう思った時だった
赤髪の少女「気がついた?」
O「!」
目は布で目隠しされているので分からないが
その声には聞き覚えがあった
O「…」
赤髪の少女「少し質問が有る」
「お前は何の為に此処にいる?」
O「…俺の方からも良いか?」
赤髪の少女「…」
O「何故そっちについたとは言わない…」
その言葉に赤髪の少女の顔が微かに歪む
O「俺達の事は覚えているのか…」
赤髪の少女「…私の記憶は彼女の物だ」
「戦場にいた時の記憶は覚えている…」
O「そうか」
赤髪の少女「…もう一度言うがお前に質問が有る」
O「…」
赤髪の少女「お前達は此処で何をしようとしている?」
10分後
ガチャン
赤髪の少女が部屋からでると、そこに犯人がいた
犯人「アイツは何て言ってた」
赤髪の少女「Oの目的は…」
犯人「革命か…」
赤髪の少女「…」
犯人「尋問を続行しろアイツもお前の外見なら話易いだろ」
赤髪の少女「了解」
そして、犯人は廃墟を後にするのだった
廃墟O視点
赤髪の少女
部屋に戻るとOが、
逆さまになり天井に打ちつけられた
杭を鎖ごと引っこ抜こうと四苦八苦していた
それを、少し離れたところから赤髪の少女が眺めて居る
赤髪の少女「何してるの?」
O「…見て分からないか?」
O「逃げようとしてるんだ!」
赤髪の少女「…」
暫く格闘していると杭が緩む感覚があった
O「もう少し…!」
O「!!」
ドスン
O「イッ!?」
赤髪の少女「…」
Oがヨロヨロと立ち上がり
目隠しを外した
ふと、Oと赤髪の少女の目が合う
O「…捕まえないのか?」
赤髪の少女「…私は」
その時、
ヘルハウンド①「聞こえるか、此処に⚫︎⚫︎(犯人)と言う
人物はいるか?」
O「クソ!」
赤髪の少女「…逃げて」
O「なに!」
ヘルハウンド②「入るぞ!!」
赤髪の少女「貴方に死なれると困る!」
O「…スマン!!」
赤髪の少女「ヘルハウンド隊のお二方でありますか?」
ヘルハウンド①「そうだ、すまないが此処らへん一帯の…」
O「… 」
その様子を確かに捉えて居る一台のカメラがあるのであった