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『The One』  作者: シン
3章
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エピローグ


 ダンジョンの完全攻略がされた事は世界中に知れ渡った。


 百階層は難易度が極端すぎるが、九十九階層までは訓練に使えそうだ。


 連合国クロトでは、すでに訓練で使用する事に決まっていた。


 魔道国家ネストロスのリトアニに攻略レポートを送った。


 内容に、難易度等に驚いていたが、何よりその詳細さに驚いていた。


 レポートは他国に売り渡しても問題無いと言ってある。


 解っていても簡単に攻略できる難易度では無いからだ。


 但し、広まる前提で彼に渡した。


 無駄な犠牲者を出さない為でもあるからだ。


 これから他にも完全攻略者は出てくるだろう。


 たぶん、これから大きく時代は変わって来る。


 倒せない魔物がいなくなるのだ。





 噂を聞きつけたチームやクランから連絡が来ていた。


 同盟を組みたいらしい。


 その時は断った。


 マスターとの話がまだだったからだ。




 ダンジョンを完全攻略した俺達は、マスターにそのことを報告した。


 やはりマスターは話したい事が有るという。




 マスターの話は、要約すると、仮面の男について、彼自身について、そして向こうの世界についてだ。


 長い話になったが、退屈はしなかった。


 俺のライバルは魔物の王じゃない。


 仮面の男『復讐者』だと確定した。





 その後、聖国クリアで戴冠式を行い、結婚式も挙げた。


 俺は、初代聖王と成った。


 ファガス、リアンナも俺達と同時に、同じ教会で結婚した。


 フレドとピナンナも。


 ボーデンとエーディンも。


 コナルとニーナ、アリアは祝福してくれた。


 エーディンは、ボーデンが言っていた恋人だ。




 では、ニーナとは?


 アリアとは?



 詳細はまた今度だ。



 ニーナとアリアの一件で、俺達の『トゥルーオーシャン』での活動はしばらく中止になった。


 リビアに『ロストエンド』に来てもらい定期的に会っているが、活動はしていない。


 それは、俺が高校二年になるまで続いた。



 俺は中学三年の時に本を出版した。


 『異世界転生録、ロストエンド』


 中学三年生が上下巻の長編を書き上げ、挿絵も自分で書いた。


 黒戸和馬の息子が書いた本だ。


 話題になり、テレビにも取り上げられた。


 かなり売れた。


 一部にカルト的人気を博している。


 俺は学生作家として芸能活動をしている。


 結構テレビ番組に呼ばれている。


 目立つことに突き抜ける為だ。


 本の内容は、融合者に向けたメッセージになっている。


 俺の予言だ。


 この予言は後になるほど効いてくる。




 当たっていればだが。




 これから、マスターの話とニーナ、アリアの話をしていく。


 勿体ぶって悪いが、長い話になる。


 順番にいこう。


 まずは、マスターの話からだ。


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