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カナコとサキ
『よろしく』と送ったら『よろしくお願いします^^』と返ってきた
良かった、返ってきた。カナコから返ってきたラインをみて安心した。
まだ少し、信じられない俺は
『今日、本当に大丈夫ですか?』と送った。
しばらくすると『大丈夫!』と返ってきた。
その後も、他愛もないラインを続けた
カナコは音楽が好きで、九州の音大を出ていた
俺は、何の才能も無ければ、頭もよくない
「釣り合わない」頭の中でリフレインした。
終業のチャイムと同時にスマホを見ると
『お疲れ^^』
サキからラインが届いていた。
サキは、俺の彼女だ。
普段なら、いくばくかの疲れが癒えていたラインが
今日は何故だか、うっとおしく感じた
ラインを返すことをしなかった。
『店、決まりました^^b 春夏秋冬 っていう居酒屋わかりますか? 19:00集合で!』
カナコにラインを送って支度を始めた
事務仕事だから対して汗をかいていない身体に
俺はシャワーを浴びせて
ロンハーマンのシャツと黒のスキニージーンズを身にまとい
グッチのギルティブラックを身体に吹きかけ、車に乗り込んだ。
目的地は『春夏秋冬』だ。