第8話 ファーストダンジョン part1
扉を開くとそこには、洞窟が広がっていた。
中に入ると扉が閉まりその光を失った。
「ちょ……なにもみえねぇ」
扉を開けてみようと、メダルを近づけてみるが、なにも起きない。
向こうからはこのメダルをかざしたら開いたのに……
力を入れてみるが、最初と同じように開かない……
心の準備できてねぇっての!いきなり閉じ込めるとかうちの親はアホか!と思ったが、そういう親だと諦め、明かりをつけることにした……
「ランプどこしまったっけ……こう暗いと……」
そう独り言を言いながら、収納ボックスを漁る
「いくらでも入るからって色々詰め込みすぎたか……」
小部屋には色々なものがあったが、分けるのがめんどくさかったので、収納ボックスに色々詰め込んできたのだった。
ちなみに、この収納ボックス、普段は指輪として装備でき、意識すると、取り出し口だけ目の前に開く仕組みになっている。
プレゼントにあったものだ。ちなみに、最初はよくわからなかったが、魔道具図鑑なるものを見つけ、調べると使い方が書いてあった。
ようやくのことで、ランプを見つけた。ちなみにこれも魔道具である。
「しかし、なんでもあるなぁ、まるで俺がここに入る準備をしてたみたいに……」
気にしても仕方ないので…先に進んでいく。
途中何回も同じモンスターに出くわしたが、大して技能が高くないようで、次第に倒すペースも早くなっていった。
分かれ道や宝箱のある小部屋などもあり、物資は充実していった。
とはいっても、宝箱の中身は薬草や、食料などであった。
食料は保存状態も良かったので不思議に思った、お袋が、心配するなと言っていたのを思い出し、こういうことかと、妙に納得したのだった。
探索しながら進んでいくと、青白く光る扉があった。
とりあえず、ペンダントを近づけて魔力をこめてみると、入ってきたときのように、扉が開く。
扉の先は広い部屋となっていて、明らかに今までの小部屋とは雰囲気が違う。
中に入ってみると、何回もここに来るまでに倒した液体のような固体のようなあいつが、いきなり目の前に現れた。
今までの経験を活かし、次々とたおしていく。
「しかし、こいつら今までの個体よりタフじゃね?」
とか、思いつつ、弱点や攻撃パターンはわかっているので、体力を少し削られるが、怪我などはせず。
時間をかけて倒して行く。
あらかた倒し終わったところで、入ってきた方とは反対側にあったであろう扉が、開くような音がした。
近づいて扉をのぞくと、小さな部屋があり。その部屋の隅には宝箱と、奥には、下に続く階段があった。
宝箱の中身は書物が一冊入っており装備品の手入れの仕方、というものだった。
そこで、ここまで、使っていた装備をみるとだいぶ痛みがあり、その本に従い手入れをする。
ついでに軽く食事をして休憩を取ることにした。
「装備も手入れして、休憩もしたし、次、いってみますか!」
自分しかいないが、孤独を紛らわせるかのように一言はなち、部屋の奥にある階段を降りていくことにした。
次の階につくと、今度はまっすぐな一本道の通路だった。出会した敵は自分の身長より少し小さめな土でできた、動く人形だった。
倒すと、金属の破片を落として土へと返っていった。
色んな色の破片をおとしていったが、一番多かったのは赤茶色の破片で、一番少なかったのは虹色をしたはへんだった。
以前告知したとおり、バタバタするので、しばらくお休みです。
再開の折にはまた、よろしくお願いします。