第4話 …………
試験を早く終わらせて寝てしまった主人公
寝坊助なのである……
…………
(あれ?俺、試験の途中で寝て……なんで、またこんなとこに?)
気がつくと何もないただただどこまであるのかわからない白い空間へとまたきていた。影もなく陰影もないそんな世界に……
(朝のは単なる夢だろうし、夢で何度も同じ場所にいるってのもなぁ……)
そんなことを思いつつあたりを見回していると後ろから
「クソガキ、朝ぶりじゃの。にしても、こんな時間から寝るとはたるんどりゃせんか?」
っと声をかけられ、振り返るとそこには、羊が一匹佇んでいた。その姿にたまらず
「ひ……羊が喋った⁈な、な……アホな……」
「まぁ、それが普通の反応じゃな。」
「え?え?え?これ以外の反応するやつなんかよっぽど変なやつしかおらんやろ?」
「まぁ、最初からそういう反応しとりゃ、こんな二度手間なことはせずに済んだのじゃが……まぁ、昼寝してくれたおかげで早く用事が済むというもんじゃよ。」
と言いながら羊は次第に老人に姿を変えていった。
「おー、すげぇ、変身したよ……って、あれ?今朝の夢の爺さんかい?」
「まぁ、そうじゃの……朝のは夢ではないんだが、今も夢ではないしな。」
「へ?どういうこと?」
「ここは、魂と無限の間といっての。己の魂が実体化して、存在できるところじゃよ。ちなみに夢だと起きた時に忘れてしまうがここでのことは魂に刻み込まれるので忘れはしないがの。」
「あぁ、確かに、今朝のことはしっかり覚えてる。その杖で意識を飛ばされたことも!」
「まぁ、そうかっかしなさんな。ここの時間の流れは肉体の世界とはことなるし、肉体が目覚める時に魂がが戻るようになってるから、心配しなさんな。」
(まぁ、いつ目覚めるかはちいとばかし儂がいじれるが……朝のこともあるし、これからのこともあるから、言わないんじゃがの……)
「ところで、あんただれ?」
「ん?儂か?ようやっと聞いたな?知りたいか?知りたいよの?」
「あ、めんどくさいんで、もう誰でもいいです。とりあえず静かに眠らせておいてください。」
「ちいとばかし、付き合ってくれても……まぁ。いいか……」
俺の意見を華麗にスルーしながらその糞爺はしれっと、話を続けた……
「儂は、あれじゃよ……お前さん方がいうところの神じゃな。」
「ハイィィィィイ⁈いや、神って人神とか獣神とかじゃないのか?6人の神が力を合わせて星を作り生き物を作ったって……」
「まぁ、半分正解で、半分間違いじゃな。そもそもじゃな………あ、長くなるけど聴くかの?」
「長くなるなら遠慮します。」
「若いんじゃから遠慮しなくてもよいのじゃよ?」
「年寄りの長話は大体時間がかかるから遠慮します!」
「そこまで長くはならんよ……大体一日あったらおわるから、の?」
「いや、十分長いから遠慮します!」
「そうか……なら仕方ないのぉ……創星の…から……ブツブツ……」
神ならいつから存在するのかわからんのに1日で終わるわけはないと思っていたので断ったのだが……寂しそうにしたので……
「また、来れたら話ききますよ。」
「まぁ、よかろう……儂の都合で来てもらえるしの、それより今は別の問題じゃ。」
「問題はその6神なんじゃが……海神を除いて喧嘩をおっぱじめよってのぉ……それを止めて欲しいのじゃよ。」
「ん?あんた神じゃ?何故、喧嘩し始めた人が止めろという?」
「ん?儂、人神じゃないぞ?」
エェェェェェェェ!!
「と、いうことで、後は頼むの!」
コツンと神とか名乗る爺さんが杖を俺の頭に当ててくると今朝のように意識がなくなって行くのを感じながら……喧嘩をとめろ?後はたのむ?意味わからん……
……そして暗い世界へ戻って行くのであった。
儂の出番は次はいつかのぉ
(最後の方にしか出しません)
なんか聞こえた気がするのじゃが……気のせいじゃのフォフォフォ
昨日投下する予定が寝てました……主人公じゃないですが、作者も寝坊助です……