第2話 最終試験開始!
親の事が気になるカイロですが試験に向かう……
その先で待っていたのは……
最終試験の会場に着くとすでに、受験者が集まっていた、とは言っても小さな村、なので、同年代は、自分を含め四人しかいないのだが、自分を見つけた3人は早くと急かしながら手招きしていた。
「やっときたな。」
そう声をかけたのはこのメンバーのリーダーてき存在のラーシュだった。てか、みんな早すぎだしと思ったものの、流石に自分以外が揃っていたらそうなると思ったが……
「お前らが早いんだよ。試験までまだ、時間はあるんだし……まぁ、最後に来たのは悪かったよ……」
と、謝っておいた。最終試験の開始時間は日が出てから、南に車での時間の半分を過ぎたあたりから始めると言われていたが、揃ったら早めに始めることも言われていたからだ。
そして、いまは、ちょうど半分くらいの時間なのだ……この村、プライムヴァレーでは、各家庭の日当たりの良いところに棒を刺して、影のいちで、時間を計っているのだから、多少のズレはある。
そんなやりとりをしていると、背後に気配を感じた。
背後から
「おう、もう集まったのか、まだ、ちぃと早いような気もするが、集まったなら始めてもいいかのぉ」
その声の主に皆んな、注目すると、そこには、この村の子供たちを教育してくれている、男が立っていた。
男の名前はラワサという。身長は2mにもなりそうな男であるが、生徒には人気がある。全ての技事ができるが、全てが初級。目立った特技も持たない人族そのものである。
「まぁ、やる気はあるみたいだから、試験の説明をするぞ。」
試験の内容は次のようなものであった。
1。日没までには戻ってくること。
2。森の中の外敵を、10匹たおしてくること。
3。倒した敵の部位を持ってくること。ただし同じ種のものを持ってくるときは同じ部位をもってくる。
4。倒す敵は自分と同じくらいの大きさ以上のものであること。
5。食料などは現地調達すること。倒した敵は部位以外なら食してok
と、簡単にいうとこんな感じであるが、いつもはパーティで、役割を変えて修行だったが、最終試験はソロでやる。村の周りは街道をのぞいて森で囲まれているため、それぞれ別の方位にいくということだ。
「さて、じゃあ説明は以上だ、何か質問は?なければ始めるが……どうだ?」
他のみんなは質問がなさそうだが……俺もない。強いて言うなら森にいる自分以上の体格の敵はゴブリン以上ということになる。
冒険者なら真剣で真っ二つだろうが、まだ、最終試験が終わってない俺たちは模擬刀か、初心者魔術しか使えないので、苦戦は必須だったことだろう。
いつもならパーティで苦戦しながらも戦えないことはない相手だが、ソロで模擬刀となると時間がかかる。
まぁ。みんな刻限までには終わるとは思うが……
と、そんなことを考えていると
「始め!!」
と、開始の合図がかかる、みんなはその声と同時に駆け出したが、考え事してた自分だけが取り残される形になっていた。
「ほら、カイロ、お前も早く行け?」
「急がなくても、みんなより早くおわりますから……」
「まぁ、剣の腕だけなら初級クラスだし、模擬刀でも難なく終わるだろうな……」
「そうですねぇ……ゴブリンだけなら昼には終わるかなぁ……」
ワハハハハハハ!アハハハハ……
「つべこべ言っとらんと早くいけ!」
「いってきま〜す!」
てをヒラヒラさせながら、悠長に歩き出す。それをみたラワサは「駆けアシィ!!」と、渋々駆けていくことにした。
誤字脱字、要望等ありましたら、よろしくお願いします。