自惚れ
ねぇ....マンガに出てくる「ヒロイン」
いつも誰からも愛されてて何もかも盗む
『一番憎くて
消えて
欲しいヒト』
バシッ
手の平が熱く震えていて
同化したように心臓も
ドクドク ドクドク
いつもの1000倍うるさい
「私と付き合っていてやっぱり他の子が好きっ!?」
「.....ごめん」
守は私の目を見ない
教室の床をジッと見ている
「......もうイラナイ
別れるわ...早く行って」
「ごめんな..」
小さな小さな声で聞こえた
最後の会話。
足早に「ヒロイン」の所に向かう「ヒーロー」
ポツリ
「愛されていると想ってたのに」