プロローグ 下風誠
俺の名前は下風誠だ。24歳。普通の会社員だ。学校でも成績は良かった。しかし、できたとしても書類上の片付けがこの世界の基本なのである。名も知れている大企業でも書類上の片付けをさせられる。それは新人だからなのかもしれないが、この仕事は退屈過ぎてバカになりそうだ。しかし、以外にも給料が高いので毎日我慢をしていた。俺はとてもきらいであった。何故かって?聴かないでくれ。嫌、正確には分かるだろ?のほうがあっている気がする。しかし、この仕事もまずまず好調なので幸せだ、だから…
「何がバイトの募集だ!!俺は働いてるんだぞ!!」
毎日、来るイミフ~なダイレクトメッセージにはほんとどうにかしてほしい。
「ゴミ出すのだってタダじゃないんだから、考えろよ!!」
紙を送って来た奴にイタ電してやろうか迷ったが仕事を片付けるようと机に向かったのだが…
“ピーンポーン”
インターホンを誰か鳴らしたらしいので俺は玄関の方にいった。
「すいませ~ん!!」
若い男の声だ。少なくとも俺の知人にこんな声の奴はいなかったので大方セールスマンか何かだろうが、俺のうちにはちゃんと“セールスお断り”壁紙を張ったのだが…。
“ガチャ”扉を開いてこういった。
「スミマセンがセールスおこと…。」
そこにはキョトンとした、金髪少年がいた。外国人か?
「You do not know anyone , but please back .」
と英語で話したが。
「日本語で大丈夫です。」
と金髪少年は言った。
「ご用件は?」
俺は心底、面倒だと思いながら聞くと
「僕と一緒に異世界に行きませんか?」
…何て言った?このガキ…。
「一緒に来てくれ…」
“ドン!!”
俺は喋り途中の金髪少年を無視してを閉めた。
「ったく最近のガキはいたずらまでするのか。親の顔が見てみたいものだ。異世界とか信じるかよ。宗教の勧誘より酷いし…。」
ブツブツ文句を言いながら台所にいくとさっきの金髪少年と隣に白髪少年がいた。
「お前はバカか?だからロクな友達も出来やしな…。」
白髪少年がこっちに気づいたらしく話を止めた。金髪少年もこっちに顔を向けた。
「一緒に来てください!」
…バカなのこいつ?ってかどうやって家にはいった。もういい。
“ピポパポ”
「何してるんですか?」
「警察に通報する。」
「止めてーーーー!!」
俺から金髪少年は携帯を取り上げようとする。身長で負けてるゾ…。
「おい。そこのやつ。こいつはアホなのか?」
俺は白髪少年に聞く。
「バカだね。」
と平然で答えた。
「お前ら家に帰ってゲームでもしてろ!!」
俺はこいつらを玄関に放り出した。だから最近の子供は…。台所にいくとあいつらがまたしてもいた。
「お前らなんでいるんだ!!」
「お願いですから、来てください。」
泣きながら頼んでのだめだぞ!
「無理だ。」
「え~。」
え~じゃないわ!このガキ!
「帰れ!!仕事の邪魔だ!!」
「しょおうがないな~。」
白髪少年が金髪のガキと俺の争いのなか、俺とガキの腕を引き
「転移」
と言った。