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噂が人をたぶらかす・・・  作者: 水天日光天照
第一話『森山町の噂』
4/16

#4

 朝は、いつもより早く起きれた。ふと、朝の町の姿を見たくて、窓から見てみたけどすごかった。太陽が、朝なのにこんなにも町を明るく照らし、田んぼ等が太陽の光を受けて黄金色に染まっている。早起きすればこんな、絶景が見れるとは。

「涼太、起きてる? もう、朝だよ。早く起きないと、遅刻するわよ」

 もう、そんな時間だったとは。学校に間に合うよね?

「涼太? 起きてるの?」

「あっ、うん。もう起きてるって、お母さん」

「なら、早く降りてきなさい。朝食はもう作ってあるわよ」

「今、行きます」

 今日の朝食は、トーストと卵とサラダだった。さすがに、昨日見たいな豪勢な料理じゃないのは、分かりますが。一気に見劣りしましたね。


朝食後、学校に行く準備を済まして、もう出るって時に日向さんに声をかけられた。

「ねぇ、涼太。学校に着いたら、噂を調べてみて」

 ……噂ですか。日向さんも女性なので、噂とかに興味があるんですかね。

「何についての噂を調べればいいんですか?」

「涼太が、これは何だろう? と、思ったやつを調べればいいよ」

 僕が、知りたいと思ったやつですか?

「それは、また。なんでですか?」

「森山高校にはね。沢山の噂があるんだよ。大半がガセなんだけど、中には本当の話が混じってるんだよ。しかも、ガセの中には本当の話が、混ざって作られた話もあるらしいから、こうゆう謎解きって好きなんでしょ?」

 好きですよ。まさか、こんなんも面白い事があるとは、森山高校に来てよかった。

「ありがとうございます。学校の放課後とか調べてみます」

「うん、うん。それじゃ、行ってらっしゃい」

「行ってきます」

放課後が、楽しみだ。玄関を出ようとしたら、日向さんが何か思いだしたように言った。

「そうそう。私の時の噂の中身は、殆どが妖怪とか幽霊の話だったよ。そっちの方が、知りたいなら、図書室で6年ぐらい前の学級日誌を読んでみたら? 生徒書簡に、噂について書いてあると思うから」

 妖怪? 幽霊? なんて、非科学的なんだよ……でも、知りたい。6年前の学級日誌、か。

「ごめん、ごめん。引き止めて悪かったね。今度こそ、行ってらっしゃい」

「ありがとう、日向さん。では、行ってきます!」

「はい、行ってらっしゃい」

もう、楽しみでしょうがなくて。歩くスピードが、だんだん速くなって、いつの間にか走ってた。


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