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神の領域の鑑定スキルを得た俺は、関わったすべての人を幸せにするつもりが、なぜか最狂のハーレムを作り上げてしまう  作者: 爆進王


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第4話 アレグリア、君を信用する


「ところで君はここで何をしていたの?」




「私は冒険者なんだけど、依頼を受けて薬草採取をしていたのよ。人の気配を感じて来てみたら、あなたを見つけたってわけ」




「冒険者!!なんか格好良いね!!」




「…私は………格好良くなんて無いわよ。格好良く見えるのは、ほんの一握りの上位の者だけで、あとは…底辺と呼ばれる人のほうが多いわ。…簡単に命も落とすしね」





 彼女は首を振り、やりきれないという表情をして言う。





「でもね、私はそれでも努力をして、成り上がりたいの。強くなって自分の力で大金を稼ぎたい。お金があれば出来る事の範囲が広がるから。そうすれば困っている人達を、助ける事もできると思うの。………でも私は…」





 下を向き、唇を噛みしめ、拳を震わせている。





「あなたにこんな事を言っても、仕方ないわね。ごめんなさい」




「いや…俺は君の力になれるかもしれない」





 俺は心から彼女の力になりたいと思った。





「えっ…力に…」




「そう、さっき君が言っていたように、俺は異世界人で特殊な能力を持っている。その能力を使えば君の助けになると思うんだ。そうすれば、冒険者として成り上がれる可能性が増えると思う」




「……………」





 彼女は無言で俺の話を聞いていたが『あなた…まるで危機感が無いわね。もし…あなたが本当に特殊な能力を持っていたとしましょう。そして…私の気が変わって、お金目当てに捕らえて、貴族にでも引き渡す可能性があるとは考えないの?』と、少し呆れ気味に言う。





「もし君がそんな事をしたら、俺は自分の見る目が無かったと諦めるよ」





 俺は少し冗談っぽく言った。





「わ、私はそんな事しないわよ。さっきも言ったように、人を不幸にしてまでお金を得たいとは思わない。…でも、あなたに一言、言っておくわ。そんな重要な事を、会ったばかりの人間に喋ったらダメだから!!」




「確かに…普通ならね」




「普通なら?」





 彼女は少し首をかしげながら言ったが、その仕草が何とも言えない程、可愛かった。そして俺は彼女に少しだけ嘘をつく。





「俺はこの世界に転移するときに、鑑定スキルを付与されたんだ。だから少しだけ君の事がわかってしまうんだ」





 俺は『君の全ての情報を知っている』と言った場合、相当警戒されると思い、鑑定スキルの能力を下方修正して教える。





「鑑定スキル!?」





 彼女は目を見開いて驚いていた。





「私が知る限り、今、この世に鑑定スキルを持っている人はいない。一年位前、他の国の人だけど、鑑定スキルを持ったおじいちゃんが亡くなったという話を聞いたわ。もし、もし本当に鑑定スキルを持っているのなら…黙っていないと危ないわよ」




「もう君には話してしまったから…誰にも言わないよね?」




「い、言わないわよ!!…でも、本当に本当なの?鑑定スキル持ちって」




「本当だよ。アレグリアさん」




「!?」





 彼女は驚き





「私…名前を教えてないわよね」




「ごめん。信じてもらえるように鑑定してみた」




「………待って、つい『ポロッ』と名前を言ったかもしれない」





 アレグリアは目を閉じて記憶を確かめている。




 俺はさらに追加でアレグリアの情報を言う。





「残念だけど、お父さんは去年亡くなられているんだね。今はお母さんと二人で暮らしている。…お母さんは『ベガ』という宿を経営していて…経営はなかなか苦しい…か」




「!?…なんで…本当、本当に…鑑定スキル?」





 アレグリアは絶対に言ってはいない情報を言われ、明らかに狼狽している。





「俺を信じる気になった?」




「ふう~っ」





 アレグリアは一回、大きく息を吐いて





「信じるわ!!私はあなたを信じる」




「ありがとう」





 俺は手を差出し握手を求める。アレグリアは満面の笑みを浮かべて応えてくれた。





「俺はハヤト。よろしく、アレグリア」




「よろしく、ハヤト」





 俺は心の中でマリア様に感謝する。





(マリア様、ありがとうございます。俺はこの出会いを大切にして、異世界で暮らしていきます)





「ところで、俺はこの世界の事を全く知らないから色々と教えてほしい。あと、出来れば宿を紹介してくれないかな?」




「いいわよ。とりあえず、私の母が経営している宿を使って。宿兼自宅みたいなものだから、私もそこに住んでるし。お客さんがいないから、部屋も選びたい放題よ!!」





 アレグリアは変な所で自慢してきた。





「そろそろ日が暮れてくるわ。この森には魔物は現れないと思うけど、万が一の事があるといけないので、早く帰りましょう」





 俺とアレグリアは足早に森から抜け、町に向かった。








【アレグリア視点】


 


 私は少し混乱していた。目の前にいる少年が異世界人で『鑑定スキル』を持っているという事に…。





(鑑定スキル持ちの…異世界人)





 私は鑑定スキルが、どの程度までの情報を知り得るのかを、よく分かってはいないが、噂で聞いた話では、鑑定を受けると自分の能力のある程度の方向性だけは分かるという話は聞いていた。





(…ハヤトが鑑定スキルを持っている。そして私を鑑定したと言っていた。教えてほしい…私に冒険者として成功する才能があるのか、無いのかを。でも、聞いた話では鑑定を頼む場合、とんでもない大金が必要らしい。私には…そんなお金は…無い…。それよりもお前には才能が無い。冒険者として成功する事はできないと言われるのが怖い)





 私はハヤトに「私の鑑定結果を教えて」と言いたかったが、結果を知りたいという好奇心と、もし最悪な結果だったらという恐怖で言えずにいた。

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