表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【天使】養殖・第三話(8)

作者: AMAKA

「今やから言うけど、最初はあのお友達が一番の【天使】候補やったんや」


 襟紗鈴えりざべるの『蘇生ドミノ』が猛威を振るうんを眺めながら【天使長】が感慨深げに言うてよるそのごく近く、【神女しんにょ】がいてる。たけなわやった『離宮』でのお楽しみを中断して来たからか不機嫌そうでもあり、それでいて目下の事態には興味をそそられてるみたいな、なんとも深遠な表情のまま、例によって一分の隙もない立ち姿。


「ぬしゃ【天使長】の嫁。犬も喰わぬ女夫めおと喧嘩に【仙女】を巻きこんだこと、死ぬ羽目以上に後悔するぞ」


 ていう【母性の仙女】の声がして。


 振り仰げばビルの出窓やテラス屋根、道路信号の上とかの高所に【仙女】らが点々とたたずんでる。


 嫁はなんも答えんと、このときようやく【天使長】と目え合わせた。


 しばらくじっと見つめ合う。


 先に目をそらしたんは嫁の方か? ほぼ同時に視線を切った。


 アルカイックに微笑う【痴天使】に目顔向けて【天使長】、


「その綺麗なちびさんは、わての子か?」


「そうえ。それが何ンジュ?」


 返答に一瞬、【天使長】の頬が怒りに盛り上がりかけよったけど。


「……ほうか。ありがとう……肝心なときにそばに居てやれんでごめんな、堪忍や」


 途端に嫁はうつむいて、数秒後、


「……てる」


「え?」


「首に口紅ついてる」


 言われて【天使長】、あわてて【くしゃみの仙女】抱いたまま一方の手を首筋に持っていく。


 それが『終わりの始まりの終わり』やった。


 嫁、こと【始天使アヅマエル】が怒りもあらわに、


「ついてへンジュ! あほっ! あんたまたそこの三毛猫に抱かれてたんえっ?」(『【天使】養殖・第三話(9)』に続)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ