表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/43

6 白霧村

知らない天井。

再び目を開けた時、世界は白かった。

天井に吊るされた干し草の束、木の香り、鳥のさえずり。


そこは自分の部屋でも帝都でもない、自然の気配に包まれた、見知らぬ場所だった。


私、何してたんだっけ——。




そうだ。


セシル様と遊んで、それから魔物が出てきたんだ。


私はさっきのことを思い出していく。

意識がはっきりしてきた。




……それで忘却魔法をかけた。


何故忘却魔法のことを知っていたの?

初めて聞く魔法よね。



私は間違ってない。

彼は皇太子。


私のために責任を負う必要はない。

もし私が死んだら彼は自分を責めるし、きっと誰とも結婚しないだろう。


私といても、それは彼にもこの国にとってもメリットはない。


彼には私を忘れて、幸せになってもらいたい。




私のことはどうせ一時の感情に過ぎないから。








……それから、ここはどこ?

忘却魔法は成功したの?



私は、死んだの?

それとも、失敗してまだ生きているの?


まさか、まさかここは皇宮の医務室なの?



私は焦りを感じた。




だがその時。


「ルアリナおきた!」


女の子の声?

私は起き上がる。


「痛っ!」

「ダメダメ、寝てなきゃ。治癒魔法かけたから、傷はないけど、深すぎたから、ちょっと痛いでしょ」


嘘、あの傷は、致命傷よ?


皇宮魔導士でも治せないくらい。


「貴女の名前は?」


私は少女に問う。


「私?私はカトレア!魔女だよ!まだ8歳だけどね」

「まっ魔女!?」



私の目の前にいる少女は、茶色の髪と、大きな灰色の目をしている。


魔女は灰色の目をしていると、聞いたことがある。



「おかーさん!ルアリナおきたよ」


カトレアと名乗る少女は大声で何もない空間に向かって母を呼んだ。





1分もしないうちに、女性が現れた。


すごい、日常で転移魔法を使うなんて、本当に魔女……。



「こんにちは、カトレアの母の、フィアナです、女神様」


花のように微笑む女性は、名乗った後、変なことを口にした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ