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36 新たな恋人

数日後、白霧村での修行に一区切りがついた頃、カトレアと楽しく過ごしていたら。


村の中央に人々が集まっているのを目にした。


「何かしら……?」


「あれは、新聞を配ってるんだよ、ルアリナももらってきたら?」


「そうなの?じゃあ、そうするわ」




新聞を受け取り、私が目にしたものは———。



「!?」



“あの氷の皇太子セシル・カルディエン、公爵令嬢クルーディア・フォーレンスと親しげに会話!婚約間近か?”


という文字と共にセシルが美しい女性と楽しそうに会話している写真が新聞に載ってあった。


私はその瞬間、胸が締めつけられるような感情に襲われる。


ああ。


でも、もう大丈夫なのだわ。


私の願いは叶った。


彼は今、幸せなのね。


私は再度、彼の笑顔を見つめた。

私はあんな笑顔、見たことないから……。




そういえば、クルーディア・フォーレンス様って確か……。



『殿下の幼馴染であるクルーディア様がお可哀想だわ』


セシル様の、幼馴染……。





恋人なのかも。

じゃあ、私が心配することはない。


この感情を消して、使命を全うしよう。


女神アルテイアとしての役目を果たすことが、今の自分にできる最善のことだと信じて。


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