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17 真実
みんなをびっくりさせたようだけど、大丈夫よね。
「あ!ルアリナ居たっ!おはよ〜」
カトレアの声で私は振り向いた。
「ルアリナ、どこに行っていたの?」
「あ、フィアナさん!おはよう。家族に会いに行ってたの。定期的に会いに行くことになったのだけど…」
「いいわよいいわよ。行ってらっしゃい」
フィアナさんはそう言った。
私の言葉から全てを察したようだった。
こんなによくしてもらってるのに、わたしは何も言ってない……。
「ねえフィアナさん。少し、話したいことがあるの」
わたしは勇気を出してここにきた経緯を説明した。
全てを。
フィアナさんは涙を流しながら聞いていた。
「ルアリナがそんなことを背負っていたなんて。前に皇族への連絡を拒否したことがあったのってそのせいなのね……」
私は静かに頷いた。
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