第3+5i章
第3+5i章
土曜日の朝、七瀬いをりと姫魂冥衣花は駅で待ち合わせをして
寧々のいる病院に向かった
いをりはめいかに言った
「なんで休みの日までわたしにぴったりくっついて来んの
わたしの茶道の価値観に危険な思想を感じるんでしょ?
寧々ちゃんともあったことないでしょ」
めいかが答えた
「お気持ちだけ頂きます。病院には慣れてます。特に重病の患者さんに」
「会話が成り立ってない気がするのはわたしの頭が悪いせいなのかしら?
それともプラトンが書いたソクラテスの弁明を読んだことがないからなのかしら?」
冥衣花は、電車とバスの中で、いをりと寧々の関係、過去あったこと
寧々について、米軍の保有する複数のイージス艦から連射されたトマホークの様に
一方的に質問を発射し、そのトマホークのストックの弾数は通常イージス艦が保有できる量を超えた
そして自分の意見を話さなかった
いをりは聞いてみた
「めいかちゃんっていつもお休みの日何してるの?」
「日本経済新聞を一週間分まとめて読んでます
将来、新婦さんになった時のために
そしてウェディングドレスの色は波長が最も短い青色にします
赤はわたしには波長が長すぎると思いません?いをりせんぱい」
もう雑談をしない方がいい、といをりは思った
これ以上虫歯の痛みを悪化させたくない