第1+3 i章
第1+3 i章
雪咲寧々は白花美羽看護師がなぜ自宅のアパートに
ピンク色のシースルーのナース服を持っているのか聞く前に
眠気に耐えきれず寝てしまった
起床時間前に起きて洗面台で顔を洗い歯を磨き、髪を梳かしジェラピケを脱いで
青のワンピースに着替えた
美羽看護師がノックして、眠い目をしながら朝食を運んできた
美羽は言った
「寧々ちゃん、ごはん持ってきた。白米だけ毎回残すのはダイエットしてるの?」
寧々は即答した
「わたしは祖父が農家だから秋田こまちしか食べません
他は身体が受け付けないの。秋田こまち以外はお米とは言わないって
おじいちゃん言ってる
わたしにブレンド米を出してバレないと思った?
入院の時の自由記入欄にちゃんと書いたよ
秋田こまち以外のお米は身体が受け付けないって」
「なんでもいいけど今日先生の診察で検査結果が分かるのと、
もうすぐ病棟から出る許可がおりるよ
一階にファミリーマートとタリーズコーヒーもレストランもあるし
小さな図書館もある
寧々ちゃん、本読むの好きそうだから行ってみたら?
最近の本も充実してるって看護師長さん言ってた
そして寧々ちゃん、聞いて驚け
ハリーポッターの、賢者の石から死の秘宝にいたるまで全巻がそろってる」
寧々は言った
「日本聖書協会が発行している口語訳聖書が読みたいです」
美羽
「たぶんないです」