レインボー 動物
西の国から東の国へ。
その国々は一定期間交互に、大きな海の上を浮いたり沈んだりするので、住める方の国へ移動しなければならなかった。
だから、動物達は大移動。
かけはしの虹が出現すると、慌てて移動。
いぬとかねことか、うまとかしまうまとか。
ひつじとかやぎとか。
くまとかきりんとかぞうとからいおんとか。
とにかくたくさんの動物達が大移動。
時間をかけながら、その国の上にかかっている橋を上を、皆で移動していく。
今までは淡色の虹しか発生していなかったから、大変だった。
その色と同じ色の動物しか、移動できなかった。
でも、虹色の橋がかかるようになったから、皆一斉に移動できるようになった。
虹色の橋はとても便利だ。
動物達は、虹が消える前に、大移動。
足の遅い動物は、足の速い動物の背中にのせて移動。
黒色とか白色とか灰色の動物は、別の色の動物の背中にのせてもらって移動。
そういう色の動物は小さい動物ばかりが生き残って来たので、運ぶ事だけは可能。
えっちらおっちら移動していったあと、虹はすうっと消えていく。
渡り終えた動物達はふうと汗をぬぐって、空を見上げる。
虹はまたかかるだろう。
その時はどんな色の虹がかかるのだろう。