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【0:0:1】好きです
旅行の、ふたつ並べてひかれた布団
数十センチ、ふたりの距離を当然のようにくっつける
抱き合うでもなく、ただ伸ばした手が重なって
何でもないかのようにそっと指が絡んだ
別に、言葉はないのだけど
特に、何も言いはしないのだけど
君のそんな伝え方に、いつまで経っても心をくすぐられる
好きなんて言いやしないけど
好きなことして過ごすけど
そこに居るのが当然の顔して
そうするのが普通のように
隣を占領してくれる君に、どうしようもなく心奪われる
言葉以外の全部で、好きと伝えてくれる君に
どうしたら、この想いを伝えられるだろうか
君が好きです
君と一緒に居たいです
できれば、これから先もずっと
ありきたりな言葉しか浮かばなくて
だけど、君の顔は想像できる
不思議そうな顔で、首を傾げて、仕方なさそうに緩く微笑む
知ってるけど、そんな顔でこっちを見る
そんな君だけは、はっきり浮かぶ
それはそれで、幸せで
だから、君の名を呼ぶ
ずっとずっと、あの日から、君のことが大好きです




