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【0:1:0】恥ずかしいだけ

好きとか愛してるとかさ、もっと言うならこう二人でイチャイチャするみたいな。

苦手なんだよ、私。

嫌いとまでは言わないけど、苦手。

分かる?

この、言いたくないしたくないとまで言わないけど、でもそんな甘ったるいことをするかと聞かれたらしないって即答しそうになる感じ。


何というか、分かるじゃんか。

君がどれだけ私のことを大事に想ってくれているかなんて。

全部が全部分かっているとは言わないけど……それでもちゃんとさ、言葉にされなくても私は感じとってるわけ。


だからだよ、だからこそ。

私が君をどう思っているか、君にも理解してほしいというか。

言わずと分かれというか。


と言うか、分かってるよね?

分かってないわけないよね?

君だもんね?

何をしおらしく『言ってくれなきゃ』なんて言ってるのか知らないけど。

いや、知ってる。知らなくはない。

今日が君の誕生日で、私が叶えられる範囲でひとつお願いをきくなんて失言して、その結果だから。

君のその態度は分かってる。

でもさ?

でもだよ?

そうは言ってもね?


……往生際が悪いって、それはまぁ……そうだけど……本当に言わないと駄目?

いや、そりゃ私だって君の彼女のわけだから、嫌いなわけはないけど、そのさ?

あー……一回だからね、一回しか言わないから。


その……君のこと、愛してるよ。

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