第9話 衝撃的な事実
「そろそろ起きてもいいんじゃないでしょうか?」
そんな声で目が覚めた。
「……ふわぁ……どんなご用件で?」
「実は、もう一つ致命的な欠点が今回の転生にはありまして……」
「…………へえ?」
「ちょっと、そんな怖い声出さないでくださいよぉ」
そうである。今エミリアはとんでもなくドスの利いた声を出した。
「で?」
「え、えぇっとぉ、魔力の開花にはかなり時間がかかるものでして、この世界の人間一般では成人である16歳の一二年前、つまり14−15歳に開花するようになっているんです。これは人間がこの魔法世界に馴染むまでの必然的な時間でございまして、私達神でも変えることのできないものなんです……だから、このことはお許しください……」
神が人間に許しを請うなんて、不思議な構図だなぁと思ったが、ここはひとまず許してやることにした。
「そういうことでしたら、オッケーですよ!もしも強引に変えて、すぐに死んじゃったりしたら嫌だし……」
「ありがとうございます!で、一般の方たちは開花する前にも少しは使えるものなのですが……あなたの体質?遺伝?が、悪かったようで、召喚魔法以外は使えないんですよぉ……」
「…………え?」
異世界転生で、それありなの!!!!????
ひどい。
ひどいひどい。
ひどいひどいひどい。
「ま、まあ、召喚魔法で乗り切ってみせますよ、一年くらいは!」
「はい、私もあなたの14歳の誕生日に開花するように調整してみます!」
「ありがとう」
「ではまた。」
「ですね。」
そうして私は元の世界へと戻っていった……あ、異世界のほうね。
衝撃!チートじゃない一つ目の理由が公開されました!まだまだたくさんあるので、宜しく尾根がいします。