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カビスミ  作者: 緑川 憩
9/30

スミオの詩

週末の夜にスミオは新しく見つけたアルバイト代が入ったので、ボコリと1980円食べ放題の店で来月のフリマに出す詩をボコリに見せる。

ボコリが言う。

「今回の詩は、なんかアンチソーシャルの香りと乾いたギターの音、聞いてるみたいで雰囲気あるわ 」

スミオが言う。

「白いTシャツにこの詩をプリントして売るわ 」



病気のギルバート


僕のギターが泣いている

僕のギターが酸素不足で窒息しそうだ

青空を見ながらギターをかき鳴らす場所が無くなってしまった

僕のギターの名前はギルバート

ギルバートがあぶない

ガンバレ ギルバート呼吸をしてくれ

店で買ってきた気休めの薬だけど......



月光の河


運命という鉄の船があるなら

僕は乗らない


希望という泥の船があるなら

僕はそれに乗って宇宙に行くだろう


絶望という列車があるのなら

僕はその窓ガラスを叩き割って

君を窓から連れ去るだろう





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