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M

今でも忘れられない恋…私も36…子供も三人。幸せ?と言えば幸せだと。このまま年をとれば忘れて行くのかもしれない…ただ最後に逢ったこの季節が来ればやはり思い出し涙が流れる…彼の事で頭がいっぱいになる…


13の夏。私は1つ上の先輩に恋をした…初めての告白。何度も何度も書き直したlove letter…何とかO,Kをもらい付き合う事になった…ただ見てるだけで側にいるだけで、…それだけで私は幸せでした。まだまだ幼かった……

13の夏…初めてのデート。何度も何度も鏡の前に立ち先輩の来るのを待った。家のチャイムが

「ピンポーン」ドアの前で少し間をおいて…出た…


13の秋…先輩の家で勉強会に誘われ…初めてのキス……ずっと続くと…思ってた…それからは一緒に帰る日も…少しずつ増えていった…でも私は緊張し話すのはいつも先輩だった。少しずつ2人の間に溝ができてたのも知らず……


13の冬…1人で帰る日が増えた…部活の帰り道…私の前をランニングしてる男がいた。私は自転車でその男を追い越したと思った瞬間…後ろから胸を…

「キャーッ!」今、何が起きたのか…ひたすら自転車をこいだ。友達が先輩に話し…毎日一緒に帰るようになったけど会話は一向に弾まない…それでも私はただ先輩と一緒に居れるだけで幸せだった。


14の春…一緒に帰る日が減り…

自分から行動に出ようとちょうど先輩の誕生日が近い!私は胸を膨らませその日を待った…

birthdayプレゼントを持って家に渡しに行った…先輩が家から出て来てた。何だか迷惑そうな顔…

「おめでとう…」と一言言い渡し…その場を去った。会わない日が何日も続いた…

ある日の放課後…自転車置き場で先輩を発見!私を見るなりとても気まずそうな顔をした。

「えっ…?」

先輩の横には香先輩が…さすがの鈍感な私も…泣きながらその場を後にした。何も言われ無いまま…私はいつの間にかふられてたらしい…知らなかったのは私だけで親友の恵美、舞、飛鳥はどうやら先輩から聞かされてたらしいがあまりの鈍感な私にいつ話そうかと…なかなか言い出せなかったらしい…何度も

「ごめん…」と4人で大泣き…私の初恋は終わった。


〜充との出会い〜

先輩と別れて3ヶ月が過ぎようとしていた…

私はクラスにあまり仲のいい女子はいなかった。どちらかというと男子と馬鹿ばかりして毎日騒いでクラスの男子は男として見てなく…彼女の相談を受けたり彼等も私を女と見てなく平気で着替えたりHな話をしたり…

ある日、宿泊学習のバスの席決めがあり私は1人女子の中からはみ出していた。その時、充が

「みぃ!俺の隣に来いやぁ」と…いつもの調子で私も

「うんっ!」

席も前後ろもあり先輩と付き合ってる時から

「みぃ付き合ってぇ〜」と冗談を言いながら私を楽しませてくれていた。

宿泊学習を3日前にした日、充から突然電話がかかって来た…

(充)

「みぃ…俺と付き合って…大事にするから…」

(みぃ)

「充!軽すぎ…でも友達としては好き宿泊学習の女探しやろ〜」

(充)

「俺はずっと待ってたんやぁ!先輩と別れるんを!」

(みぃ)

「……」

思い起こせば確かに私は気付いて無かったが先輩に彼女が出来た頃から充は頻繁に私に言っていた…何て私は鈍感なんだろう(泣)

(みぃ)

「でも私…まだ先輩の事心のどこかで思っとる…どうにもならんのも分かってるしまだ思っとる自分が馬鹿みたい…惨めやぁ…(泣)」

(充)

「俺の事嫌いやないんなら付き合ってくれやぁ!みぃの気持ちは後でかまんけん!」

何か申し訳無いと思いながら…流れで付き合う事になった…

充と居るのは本当に楽で怒ったり泣いたり笑ったり…本当の自分を出せた…毎日毎日本当に楽しかった…

充と付き合い始めて3ヶ月が過ぎようとした頃…(充)

「先輩の事…まだ好き?」と聞いて来た…

(みぃ)

「う〜ん…どうやろ…わからん…」

(充)

「俺に遠慮せんでかまんけんの…」

(みぃ)

「……」

何か…とても悲しかったそれから三日後…

「みぃ電話!」と母が…

(みぃ)

「誰〜?」

(母)

「男の子!」充かぁと思い電話に…

(みぃ)

「もしもし?」

(…)

「俺…誰かわかる?」

先輩だった…

(みぃ)

「はい…わかります…」

(先輩)

「ほんま…ごめんなぁ…酷い事して…」

(みぃ)

「いやぁっ…別に…いいです…」

(先輩)

「俺、やっぱりみぃとやり直したい…もっかい付き合ってくれん?」

(みぃ)

「……今、彼氏いてるしすっごい一緒にいて楽しいんです変な緊張しないし…(笑)」

(先輩)

「逃した魚は大きいわぁいつでも戻って来てな…待っとるけん…」

(みぃ)

「もう戻りません…忘れて下さい…」


私は自然と充に惹かれてしまっていた…

後で聞いた話によると充は先輩に

「俺に返してくれ?」と言われてたらしく…私がはっきり充に自分の気持ちを伝えてなかったから…まだ先輩の事を思っていると思ってたらしい(笑)

毎日毎日本当に楽しくて幸せで…充と付き合い始めて一年が過ぎようとしていた…

〜受験〜

私達もとうとう受験を考えなきゃいけない時期が来ていた…充と私は同じ高校を受験する事にした…公立も私立も同じ所を受験した…

中学三年三学期…卒業文集に自分の思いを書く事になり…私は

「18歳は夢の頃…」と書いた。充と高校を卒業したら結婚する約束…高校になってもし充との別れが来ても18歳で絶対に迎えに来て!と私が充にお願いしたのだ(笑)充は

「俺がフラレるのわかっとんのに…それでも?」と言いながら…二人の約束になった…

〜充との別れ〜


何とか充と同じ高校に受かり…でも今までと違う学校生活の中で充と会う時間が少なくなっていった…喧嘩も増え口を利かない日も多くなった…口を開けば私はすぐに

「もう別れる!充や嫌い」といつも充を困らせ謝るのはいつも充だった…充との付き合いも二年が過ぎようとしていた…充が学校に来なくなった連絡も一切無い…一週間が過ぎ…ヒョコッと充が学校に来た。

(みぃ)

「一週間も何してたん?!私の事どうでもえんやぁ!もう別れよう!」

(充)

「……」

「そんなにみぃが別れたいんなら仕方無い…別れよう…」

私は泣きながらその場を去った…

それから一週間後…充は高校を辞めた…。

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