[ATフィールドが邪魔をする] / [違うのに?] / [バタフライ・エフェクト。]
こんにちは。ミカヅキカゲリです。
詩の連載です。
或る程度の長さになるまで、纏める予定です。
こう云う挑戦をするひとも居るのだと云うことを知っていただけたら、幸いです♪
よろしくおねがいしますm(__)m
[ATフィールドが邪魔をする]
「ミカヅキさんと解り合いたいんです。」
介助者が云い、
わたしは解り合いたくなんか、ないと思う。
侵入って来ないで、と。
誤解されるのを畏れずに、ぶっちゃけてしまうなら、
介助者には手足になって貰いたい。
友達になりたいわけぢゃない。
嗚呼
ATフィールドが邪魔をする。
わたしは思う。
四肢麻痺になる前にも、
自意識の問題は常にわたしから離れなかった。
ATフィールドとは、『新世紀 エヴァンゲリオン』に出てくる
個人を個人たらしめている境界の膜のこと。
「寝てないミカヅキさんを寝てないわたしが連れて行くのは、」
介助者が云い、
「連れて行く?」と、
わたしはひっかかりを覚える。
横になって、枕をした後に、お茶が飲みたくなってしまい、
「先に云えば、善かったですね。」
と云ったら、
「ミカヅキさん、そこだと思いますよ。」
と云われた。
「何がですか?」
「いろんなヘルパーさんが困るの。」
云いたいことは判るのだけど、反発を覚えてしまう。
わたしは云ってみる。
「でも、Gさん(自立生活センターのひと)は、それで善いと云っていましたよ? 二度手間、三度手間になろうが、時間の中だったら仕事なのだから、何度でもやって貰えば善い、と。」
「そりゃ、Gさん(自立生活センターのひと)がそこを否定したら、嘘だと思うけれど、」
納得していなそうに、介助者が云う。
この介助者に最近、傷つけられていることに、わたしは思い当たる。
それで、そのことを云う。
介助者からは、膨大に反応が返ってくる。
わたしは、そのあまりの膨大さにくらくらする。
もはや、云い訳にしか、聞こえない。
そう云う。
「情報量が多すぎて、苦しいです。周辺の例ばかりで、云い訳にしか聞こえません。」
「わたしはいろんな例を持ってくることで、ミカヅキさんと解り合いたいんです。」
頼むから、侵入ってこないで。
2014.08.12.
[違うのに?]
「フツーのひとと同じように扱ってあげたいんです。」
わたしが発達障害ゆえの苦痛を訴えると、介助者が云う。
でも、だって、
違うのに?
「歩けないことと同じでしょう?」
云うと、「そうですけど、」と云う。
「ミカヅキさんだって、特別扱いは厭でしょう?」と。
反論することばをわたしは持っていなくて
仕方なく云う。
「頓服をください。」
でも、だって、
顕かに
違うでしょう?
それは、
特別扱いなんかぢゃなくて、
「合理的配慮」ってやつなんぢゃないの?
2015.08.15.
[バタフライ・エフェクト。]
予定ではプールに行くはずだったから、
今日、入るはずの介助者には水着を用意してもらって、帽子がないと云うひとには態々買ってもらいまでしたのに、
前日から動けなくなり、
朝になるころには起き上がれず、
中止。
だめだなあ。
仕方ないから、「ブラジルでの蝶の羽ばたきはテキサスでトルネードを引き起こすか」と云うカオス理論の「バタフライ・エフェクト」のことを想ってみる。
「このわたしの苦しみが遠く離れた世界の誰かの栄養になるかも知れない。」
その栄養は宮沢賢治の云う、「すきとおったほんとうのたべもの」であってほしい。
そんな夢想をしながら、怠さをやり過ごす他はない。
2014.08.21.
[ATフィールドが邪魔をする]
邪魔をしないでと思わずには居られない。
[違うのに?]
特別扱いと合理的配慮。
[バタフライ・エフェクト。]
わたしの夢。
ともかくも、お読みいただきまして、ありがとうございました(o^∇^o)ノ