[訃報。]/[制御(コントロール)]/[孤高]
こんにちは。ミカヅキカゲリです。
詩の連載です。
2000文字まで、纏める予定です。
こう云う挑戦をするひとも居るのだと云うことを知っていただけたら、幸いです♪
よろしくおねがいしますm(__)m
[訃報。]
嗚呼
あなたはどこに行ってしまったのでせう。
友達が亡くなったと知らせてもらった。
月曜日の夜更け。
今日は金曜日。
この間、わたしは友達の分までちゃんとしなければ、と
騙し騙しやってきた。
でも、
そろそろ限界。
誤魔化せなくなってきた。
熱も下がらないし、口内炎も4つくらいできているし。
本格的に落ち込んだ方がいいのかな?
だけど、本格的に落ち込むと、抜け出せなくなりそうでこわい。
嗚呼
あなたはどこに行ってしまったのでせう。
同じ夢を抱いていた。
やっぱり作家になりたいひとだった。
書くと云うことに
ストイックに向き合うひとであった。
資料集めに執筆に、とても頑張っていて、
まだぜんぜん作家ぢゃないのに、
書くことを「仕事」と呼んでいて。
「500枚の新人賞に、まだ半分も行っていないのに、800枚行ってる」
と云っていた。
でも、
そう云うものも無に帰するのだと思うと、
どうしようもない心持ちになる。
やるせなさでいっぱいになってしまう。
嗚呼
あなたはどこに行ってしまったのでせう。
相変わらず、日常は続いて行き、
あなたひとりだけを欠いても、
世界はまわる。
これからもわたしは歩く。
あなたが果たすことのできなかった夢の分まで
引き受ける。
書くことを「仕事」と呼んでいたあなた。
わたしもそろそろ覚悟を決めよう。
書くことを仕事にする。
作家になりたい、ぢゃなく、
作家になること。
嗚呼
あなたはどこに行ってしまったのでせう。
どうか、待っていてください。
いつか、あなたのことも書いてみせるから。
今のあなたが、
苦しみから解き放たれていますように。
2013.03.08.
[制御]
発達障害ゆえなのか 判らないのだけど
制御がきかなくなることが 結構ある
貌の筋肉の動かし方が 喋り方が
自分の「らち外」に置かれる感じ
気持ちが汗だくになってくる
落ち着かなくちゃ 落ち着かなくちゃ
けれど
貌や躰が震える 呂律が回らない
唾液が出る 口の端から溢れそうになる
おそらくは今日 元気すぎたのだ
ひと騒動あった介助者と久しぶりにうまくやれた
わたしははしゃいでしまって だから今グロッキーなのだ
介助者に足を揉んでもらいながら わたしは書く
少しまえに訊かれた
「物書きとしての"覚悟"はどんなですか?」
やってやろうぢゃないか
先刻 どうしたらいいか判らなくなって バナナチップを暴食した
「自棄食いですか?」 介助者に訊かれた
「自棄食いです。」 わたしは答えながら もう欲しくないそれを漫然と食べ続けた
そう 漫然と
それからまた パソコンに向かう
自分の状態を視続ける 漫然と
学生のころにも友達とテンションを上げすぎて よくこうなった
ふたりして 安定剤を飲んだりした
戻し方が いまいち判らない
朝が "耀かしい朝"が迫りくる
気持ちが汗だくになって行く
脳がオーバーフロウ気味
どうしよ どうしよう
寝るまえの薬を飲んでみようかな
介助者は煙草を吸いに行っている
戻ってきたら 頼んでみよう
鍵の開く気配がする
さあ。
2013.05.02.
[孤高]
最近、言葉が通じないことが多くて悩んでいた。
介助者に、何気なく使った語句の説明を求められることがあんまりたびたびで、メインの会話より付随する語句を説明することのが主になったり。
仮令ば、「秀逸」と云う語句を何気なく使って、「何ですか、それ。」と云われる。
「秀でて逸脱すること。」と云ったら「イツダツ? いつか脱走、ですか?」とか、「イチモツが浮かびました。」とか。
で、メインの話ができなかったり。
「大学のころのように当たり前に語彙力が同じくらいのところで話がしたいよー。」と思って、悩んだわけなのだ。
「みんな、頭悪いの? どうやって、生きて行けばいいの?」と。
我ながら大袈裟だと思いつつも、わりあい切実に。
「わたしの言葉は誰にも通じないよー。うきーっ。」ってなってたのだ。
でも、今日、発達障害のミーティングでみんなに訊いてみた。
「周囲に言葉が通じないのだけれど。」って。
仮令ば、どんな話を?って訊かれたから、
「仮令ば、無意識の海に人間の自我が浮かんでいて、」と云ったら、
「集合的無意識のことですか?」、「ユングですか?」、「トランスパーソナル心理学ですね。」と口々に云われて。
「あれ、なんだ、通じるぢゃん。」って。
なんか凄く安心できた。
それで、点字図書館に行って帰ってきたのだけど、
点字図書館が引っ越したから、もの凄く久しぶりに|デイジー(音訳図書)を借りてきた。
「さよならトビュッシー」でこのミス大賞を獲ったひとの「おやすみラフマニノフ」と云う小説を聴いて、
滅茶苦茶面白くて、
「やっぱり言葉、頑張ろう。孤高で行こう。圧倒的な力にするまでは、孤高でも仕方ない。」と思いなおして。
と云う経緯を介助者に云ったら、「その心の推移をGさん(自立生活センターのひと)にメールしているところなんです。」と云ったのに、
「なるほど。その、心の推理には、わたしのイチモツ発言、出てきます?」と云われたけれど。
昨日だったら、「心の推理って何ぢやそりゃー。」となっていたと思うのだけど、
今はそれも愉しめばいいさ、と云う気になったりして。
さらに考察を進めると、発達障害のミーティングのみんなのようなひとと、介助者のみんなのようなひとととの、橋渡し的なことが何時かできればいいな、と思ったり。
Gさん(自立生活センターのひと)が前に「これだけの文章力があればもっと伝わるようにすれば凄いことができる。」と云って呉れたのだけど、
そっち方面、ちゃんと頑張ってみようと思って。
「粛々と執り行うことを決めました。」と、介助者に宣言して、
例によって、ぽか~んとされたけれど。
粛々と執り行おうと思う。生活を。
弛まず粛々と。
2013.05.13.
[訃報。]
同じ夢を追っていたひとが亡くなってしまったときに書いたもの。
[制御]
制御できなくなることがあって、そんなときに書いたもの。
[孤高]
昔、詠んだ短歌にこう云うのがあります。・酔狂や屠ると云う語を解すゆえ、わたしは何処か周囲から浮く
ともかくも、お読みいただきまして、ありがとうございました(o^∇^o)ノ