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殺人事件

第1章

ここはどっかの世界のニポンという国の首都トピオである。

魔法とか魔物とか変人とかたまにいる世界だが、みんなが知ってる今の東京と似ているのか、凶悪事件や大災害、大会社の不祥事や大物政治家の汚職など人々は悪夢に怯え、嘆き、呆れていた。


そして12月24日、クリスマスイブのこの日も悪夢が起こってしまった。夜の7時過ぎトピオのとあるアパートで殺人事件が発生してしまった。

被害者はアパートに住んでいた22歳の女子大生だった。被害者の名前はユウコ。アピアンという北の田舎出身で世間的な有名なニポンニポン女子大学の4年生である傍ら、ニポンの人気雑誌キャルキャルの読書モデルをしていて、4月からどっかの世界で5本の指に入るドゥハマイ新聞社に記者として就職することが決まっていた。


しかし、彼女は借りていたアパートの3階にある自宅の中で何者かに惨殺された。頭から足まで鉈でひどく切りつけられたようだ。この様子をみた第1発見者である友達の女子大生は気を失うほどおぞましい世界が漂っていた。


通報からすぐ現場に駆けつけた警官タカオは部下のタツに涙ながらにこう言った。


「オレは悔しい。なぜこういう現場に」


見た目がジャニーズっぽいタカオは23歳だが、頭がかなり良く、15歳で国立大学院を卒業。16歳で警察官になり、22歳で警部となった。

タカオもアピアンという北の田舎出身で被害者のユウコとは幼稚園からの幼馴染みであり、お互いを支える恋人でもあった。

涙を大量に流したタカオに部下のタツは冷静にこう言った。


「大丈夫ですよ。犯人はきっと捕まります。」


タツは西の町カラスマ出身の30歳。2年前まで人気バンドタカノリーズのボーカルだったが、なんだかんだで警察官になった異色の男である。タカオにとっては大事な部下であり親友でもある。

「そうだな。それが彼女の償いにもなるな。」

タカオはタツにつぶやき、タカオとタツは捜査を開始した。


しかし、捜査をしても凶器や怪しい物など犯人を見つけるものがなにもない。指紋に関してもユウコの指紋しか出てこない。


「くっそー、時間を戻す魔法があればいいな。」

捜査に詰まったタカオが思わず呟いた。


しかし、この世界に時間を戻す魔法は存在しない。時間は刻々と過ぎていく。時間は9時を向かえようとした。その時タカオのスマートフォンが喜んでいるかのように高々と鳴った。


着信相手はなんと死んだはずのユウコだった。


続く








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