ルールブック
トレーディングカードゲーム『アンリアルドライヴ』ルールブックver1.0
【ゲーム概要】
騙し合いを中心に据えた心理戦カードゲーム。
【カード説明】
カードは5種類。
――『キャスト』……
モンスター、クリチャーのようなキャラクターのカード。ゲームの中核を成す。
キャストには①BET②風土③パワー④効果の4つのステータスが設定されている。
①BETは自分が受けるダメージであり、キャストのレベルでもある。BETが高ければ高いほどパワーや効果が強くなるが、負けた時のリスクが大きくなる。また、BET2以上のカードは自分と同じか低いBETのキャストがなければ出すことができない。ゲーム開始時はBET1のキャストを出すことになり、次に出せるキャストはBET1か2となる。
②風土はキャストを分類するステータスで、青・赤・緑・黄・黒・白の六種類が存在する。
③パワーは相手と戦う数値である。この数値が高ければ高いほど勝率は高くなる。
④様々な変化をもたらす効果。以下のような分類がある。
[T]:トリガースキル……メインフェイズに任意で発動することができる効果。
[R]:リアクションスキル……何らかの条件を満たしたタイミングで自動的に発動する効果。この表記がある効果は条件を満たしていればメインフェイズでなくても発動することができる。
また、リアクションスキルによって増加したパワーやBETはターン終了時に元に戻る。
[K]:キープスキル……カードが場に存在する限り適用され続ける効果。
[S]:スペシャルスキル……上記以外の特殊な効果の表記。カードごとにタイミングや適用される効果が違う。
――『ドライヴ』……
キャストをサポートする呪文や魔法のようなカード。
――『プラン』……
戦況をひっくり返すような強力カード。
――『ギミック』……
道具のカード。モンスターと同じような役目を果たす。
――『トラップ』……
相手を騙して有効なカードを無効にしてしまう恐ろしいカード。ゲームの中核を成す。
【ゲームフィールド説明】
ゲームのフィールドは5つのエリアから成る。
『キャストエリア』……キャストカードを置く場所。最大3枚まで出すことができる。
『ギミックエリア』……発動に成功したギミックカードを置く場所。最大2枚まで置くことができる。
『トリックエリア』……このターンに発動するカードを裏向きで置く場所。最大3枚まで置くことができる。
『デッキエリア』……デッキを裏向きにして置く場所。
『ドロップエリア』……使い終わったカードを表向きで置く場所。
【ゲームの準備】
①お互いのプレイヤーはカード5種類を自由に組み合わせて作ったカード50枚からなるデッキを用意する。
(ただし、同名のカードは3枚までしか入れることができない。また、『BET1』のキャストカードは最低でも1枚入れなければならない)
②デッキから『BET1』のキャスト1枚を選択して相手に見えないよう裏向きでキャストエリアに置く。
その後、お互いにデッキをシャッフルし、デッキをデッキ置き場に置いてから手札を5枚デッキから取る。
③ジャンケンなど、ランダムな方法で攻撃側・防御側を決めてゲームスタート。
【ゲームのシステム】
アンリアルドライヴは『ターン』という一連の流れによって構成されている。これを繰り返してゲームを進める。ターンは『フェイズ』という単位で区切られており、それぞれで行う行動、行える行動が異なる。
――『ターン』
①ドローフェイズ……
お互いにカードを1枚ドローするフェイズ。ドローは強制であり、必ず1枚引いてフェイズを終了する。
ドローフェイズでカードを引けない場合、その時点で引けなかったプレイヤーの敗北となる。
②チョイスフェイズ……
お互いにこのターンに出したいカードを3枚まで選択し、トリックエリアに裏向きで置く。
カードは横一列に並べ、発動したい順に右から並べる。
(この時、攻撃側のプレイヤーが先に並べなければならず、防御側は攻撃側のプレイヤーのカードを見てからカードを選んでもよい)
③アクションフェイズ……
すでにキャストエリアに存在し、発動可能な効果を持っているキャストの効果を発動させることができる。
攻撃側が先に発動し、可能な限り交互に発動していく。
(ただし、一度でも効果の発動をスキップしたプレイヤーはそのターン中効果を発動できない)
④バトルフェイズ……
トリックエリアのカードをお互いに右から順番に1枚1枚表にして効果を適用していく。
アクションフェイズやバトルフェイズ中に裏向きのカードが破壊された時、そのカードの左側に別のカードがある場合、それを右側につめる。
また、自分のトリックエリアにカードが存在する場合、そのカードを表にする前にそのターンのバトルを降参することもできる。どちらかのプレイヤーが降参した場合、それ以上お互いにカードを表にはせず、降参したプレイヤーの敗北となる。(降参するかどうかの選択も攻撃側のプレイヤーから行う)
降参した時点で残った裏向きのカードは裏向きのままそれぞれの手札に戻す。
全てのカードを表にした後、キャストのパワーを合計し、高かったほうが勝者となる。
敗北したプレイヤーはその時点の自分のキャストの合計BET分ライフポイントを失う。
(なお、ゲーム開始時に与えられるライフポイントは10である)
使用後、キャストカードはキャストエリアに、ギミックカードはギミックエリアにそれぞれ置き、その他のカードは全てドロップエリアに置く。
⑤エンドフェイズ……
ターンを終了する。
次のターンは攻撃側・防御側を入れ替えて行う。
――『キャストの召喚』
キャストはそれぞれのプレイヤーが最大3枚まで出すことができる。
BET2以上のカードを出す場合は、そのカードと同じあるいはそれ以下のBETを持つキャストがすでに自分のキャストエリアに出ていなければならない。
(同ターン中でも、BET2→BET3と出すことはできる。アクションフェイズなどでBET2のカードが破壊され、BET3のキャストを出すタイミングで自分のキャストエリアにBET2以上のキャストがいない場合、BET3のキャストは召喚失敗となり、即座にドロップエリアに置かれる)
すでに3枚のキャストがキャストエリアに出ていても、チョイスフェイズに新たなキャストを出すことはできる。
その場合、すでに出ているキャストエリアのキャストカード1枚をドロップエリアに置いて出す。
(この時、ドロップエリアにキャストカードを置いた後に新しく出すキャストカードの召喚条件が満たされていなければならない。【例】:BET2のキャスト1枚とBET1のキャストが2枚出ている場合、BET2のキャストをドロップエリアに置いてBET3のキャストを出すことはできない)
(また、キャストエリアに空きスペースがある場合、キャストの交換はできない)
――『効果の発動』
①キャストカードの効果は攻撃側→防御側の順に発動権が与えられ、これを繰り返す。
(攻撃側→防御側→攻撃側→防御側→攻撃側……)
②自分の効果発動タイミングで効果を発動しなかった場合、そのターンの発動権は失われる。
逆に発動権を放棄しなければ、可能な限り効果を発動することができる。
(攻撃側【放棄】→防御側→防御側→防御側……)
③リアクションスキルの発動条件がこのサイクル中に満たされた場合、割り込み発動することができる。
(攻撃側→防御側【リアクション条件を満たす】→防御側リアクションスキル発動→攻撃側……)
④リアクションスキルは発動権を消費しない。
(攻撃側→防御側【リアクション条件を満たす】→攻撃側リアクションスキル発動→攻撃側→防御側……)
⑤リアクションスキルは発動権を放棄していても発動することができる。
(攻撃側【放棄】→防御側【リアクション条件を満たす】→攻撃側リアクションスキル発動……)
⑥リアクションスキルの発動条件を満たしたのに発動しなかった場合、その後改めて発動することはできない。再度発動条件を満たしたタイミングでなければならない。
(攻撃側【リアクション条件を満たす】→攻撃側リアクションスキル【放棄】→防御側→攻撃側【リアクションスキルはタイミングを逃している】……)