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サイコキラー探偵  作者: 三鷹 キシュン
第2話「プライマリー・アシスト」
37/63

#015 飲酒は二十歳から

ディーラーとは、様々な用語に引用されている。

メーカーと契約を結んでいる代理店や特約店をさすことが多いが、

販売店全般を意味する―――流通用語、

自分の勘定を使って株式や債券、為替などに投資する業者―――証券用語、

自己玉を売買する者のこと、

または現物市場において自己勘定で取引する個人または法人のことを

―――商品先物取引用語。


その中で高峯重蔵が成すのはすべてだ。

ディーラーは町の原動力そのもの、といっていい。

ある時は町全体の販売店の経営管理を勤め、

現物市場で取引を行った資金で株式、

為替などに投資する―――『表』の顔。

またある時は非合法な取引で入手した物品を捌き、

裏社会に秩序と安定をもたらす―――『裏』の顔を持つ。

どちらの方面にも金、資金繰りすべてが町全体に影響を及ぼす。


故に、単身でディーラーが動くというのは

かなり、リスキーな状態にあるということを指す。


長話に入る、高峯が口を開けて第一声を放つ、―――直前のことだった。

エンジン音が途切れた。

最初は運転手が気を使ったのかと思いきや、

私の視線から運転席のバックミラーに車内に設置している

電話の受話器を取っているのが窺える―――如何やら通話中のようだ。


それにしても、といった感じでわたしは視線を左右に動かす。

貧乏な生活を強いられている環境の性か、何もかも初めての光景だ。

最早、車ではなくひとつの部屋だな。

車内に飾られた鮮やかLEDで演出された空間に

ぴったりなカクテルグラスやワイングラス、

『bar Artemis』と同じ道具が置いてあった。


例えば、

あのステンレス製の容器は

カクテルをシェークする際に使う―――『シェーカー』。

氷を各カクテルに合った大きさに砕く―――『アイス・ピック』。

横半分に切ったレモンやライムなど柑橘類を

中央の螺旋状の突起に押し当て、

生の果汁を搾るのに用いる―――『スクイーザー』。

金色に輝く細い棒は確か、カクテルを掻き混ぜたり

カクテルに入っているフルーツを潰す―――『マドラー』まである。

恐らく、他にも色々と揃っているのだろうがここからでは見えない。

―――まあ、なんにせよ見る必要もないが。


「お酒、お飲みになりますか?」

まさか昼時前から酒を進まれるとは・・・色々と見ていた性か。


「せっかくですが、わたしは酒が飲めないのでお断わりします」

酒自体は呑めないに越したことはない。

しかし現時点で、度の強いカクテルでもワインでも結果は見えてくる。

ここで罠にはまる訳にも、

法律上の飲酒は二十歳以上になってからと決まっている。


「それは残念ですな。まだ、飲めぬご時世とは・・・不憫なものですな」

わたしの年齢を知っているような口振りで高峯は話す。


微かにブレーキ音が耳に届く。

そうこう世間話をしている内に、如何やら目的地に着いたようだ。

運転手が初めに下車、ドアを開けた。

高峯の手を引いて

車から降りたことを確認した後に続いてわたしも下車した。

車内にもスモークが掛かって外の景色が見えなかったが、

わたしの推測は正しかったようだ。


ビジネスのチャンスに溢れた町、

―――3特区『ビショップ街』大企業から中小企業が密集した各町から、

絶えず買い物客と証券取引の為に集まる商業特区。

その中でも一際、目立つランドマークの前にわたしは立っていた。

『ビショップ街』の中心部に建てられた80階建てのオフィスビル、

馬に翼の生えたペガサスの文様(エンブレム)の広告を掲げる大手企業

―――『アンダーグラウンド』。


 「投稿の気持ち」

 うーむ、この辺が半分くらいでしょうかね。

 次回も読んで戴ければ幸いです。

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