#000 わたし=探偵
この物語はフィクションです。
わたしは探偵である。
探偵とは、他人の秘密をひそかに調査、
またはそれを仕事とする人の事である。
現在の一般的な探偵は人(法人又は個人)からの依頼を受けて、
面接による『聞込み』『尾行』『張込み』その他これらに類する方法。
特定人の所在又は行動についての情報を収集し、
その結果を依頼者に報告する。
依頼された内容によって、調査方法は変わってくる。
浮気、素行調査には『行動調査』。
家出人、失踪者、債務者、恩師、旧友、初恋等。
行方を調査する「人探し」には『所在調査』。
中小企業から大手企業の信用、個人情報を調べる『信用・身辺調査』。
損害保険及び生命保険の保険金支払請求に係る『事実確認調査』。
いじめやストーカー行為、
犯罪の未然防止及び証拠収集・事件解決を目的とした『犯罪調査』。
とまあ、他にもいろいろなことをしている。
例えば、とある物品を指定の場所に運んだり、
借りた物を返さない人間の家を訪ねたりといろいろだ。
依頼人も様々な種類の人間がいる。
二十歳前後の女や主婦、
夫の浮気調査がほとんどの為「面接」の時に断る。
フリーライター、有名人や国会議員の個人情報の調査は受け入れる。
警察関係者、現在進行形の事件・事故の調査は内容次第で受け入れる。
金融業者、企業の信用や保険金支払など、
事実確認調査は金銭次第で受け入れる。
わたしは面倒事が嫌いだ。
しかし、アンダーグラウンド「非日常」は好きだ。
常に薔薇の鋭く尖った棘に包まれているような。
痛みと崖っぷちのスリルが堪らなく好きだ。
そのスリルがある衝動に変わった時、わたしは・・・・・・。
わたしは探偵だ。
請負った仕事は、最後まで成し遂げる。
それがわたしの責務であり罰である。
ああ。どうやら、依頼人がきたようだ。
2020年3月8日、今日のボイス日記はここまで。
赤色のネクタイに黒色のスーツを着た男は、
ボイスレコーダーの停止ボタンを押して机の引き出しに仕舞う。
曇りガラスに映った人影から女性であることを認識し、
男は事務所の入り口に向かう。
「投稿の気持ち」
最後まで読んで下さった方々、ありがとうございました。
この物語は1から2ページ執筆出来次第、平日投稿する予定です。
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