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center story  作者: かつどん
vs 藤原 美夜
9/116

避難訓練

一応、center storyは頭の中では完結していましてね、かなり伏線を張り巡らしています。

翌日、瀬滝田中学校で避難訓練があった。


「火事です、火事です、二階の調理実習室から火事が発生しました、生徒の皆さんは担当の先生の指示に従い避難して下さい」


という放送があり、もちろん須奈は普通に避難した。

安藤と駄弁りながらだけど。


「いやいや、安藤君、避難訓練の時に毎回思うことがあるのだけどね」

「どうしたよ須奈、いきなり変な喋り方になってるぞ」

「ああ、昨日うちの可愛い妹が君に処刑宣告してね」

「何で⁉」

「まぁおいといて…」

「ちょっと待てや、何故俺があのブラコンちゃんに命ねらわれてんだ…はっ!…いや、まさかな」

「何かに気付いたようだな」

「何にだよ」

「知らん」

「………」

「………」

「そこでだ、避難訓練って言われると毎回思うことがあるのだけどね」

「お、おう」

「避難するときに避難先がもっと酷い場合はどうするのだろうね」

「どういうこと?」

「避難先ってさぁ、元から決まってるだろ?じゃあその避難先自体が災害に遭っていたらどうするんだ?」

「さぁ、普通に別の所に避難するだけだろ」

「…だよね~」


避難先がもっと酷い場合、それはこの避難訓練で起こるのだが、実際には校舎内にいても同じだったかもしれないが…

避難が終わり、全校生徒がグランドに集合して、校長先生の話があったその時だった。その瞬間は皆が見ていた。生徒はグランドに座っていて、校長先生の方を見ていて、先生達も立った姿勢だったが、校長先生を見上げる格好になっていた。そのためそれは皆に見えた。もちろん須奈も見ていた。そういえば校長先生は見下している格好だったため、ただ一人見てなかった。

空に魔方陣が突然現れたのだ。かなり大きい魔方陣が、そしてその魔方陣から一隻の空飛ぶ戦艦が姿を表した。


「え?何あれ」

「なんかすげえの来たぞ」

「戦艦○ルバードか?」

「確かに似ているぞ!」

「トイレ行きてー」


皆が騒いでいる時に戦艦の中から一人の男が頭を出して、


「どーも、皆さんこんにちは、俺は高山軍の戦艦隊第二部隊隊長、高坂 花月(こうさか かげつ)と申します、須奈 真紅という奴がここにいるとおもうのだが、引き渡して貰えないだろうか」


と言ってきた。


「え?須奈?」

「誰だっけ?」

「何故あいつが?」

「トイレ行きてー」


皆がざわつく中高坂 花月は言葉を続けた。


「もしも、渡さないというのなら…おい、やれ」

「はい」


中でどのような会話があったか、皆には聞こえなかったが、その会話があった後、さらに魔方陣が二つ現れた。そしてその魔方陣からたくさんの人が出てきた。

彼らが地上に降りてきて初めて須奈は気付いた。


「あっ、これ高山軍だ」

「高山軍?」

「ああ、向こうの世界で戦っている相手なんだがな、俺を狙いに来たのだろうな」


高山軍は地上に降りると、全校生徒を先生も含めて周りを囲った。

ただ、須奈がどこにいるか見つけられないようだ。

それもそのはず、須奈は第二世界にいる時は前五大老の藤原の姿になっているからだ。この第三世界では自分の姿でいる。そのため見つかることはない。誰かが告発しない限りは…


「おい須奈呼ばれてるぞ」

「お前なにしたんだ」

「くっそーこれじゃあトイレにいけないじゃねぇか、強行突破するしかねえ、どおおおおおおりややややややゃ」

川合(かわい)が走って行ったぞ!」


一人走って行った所で安藤がまた、話かけてきた。

「ていうか、須奈、何でそんな冷静なんだ?」

「全くもって無意味だな、向こうの世界の分身に援軍を編成させてんだよ」

「援軍?」

「よし、整ったか…では、召喚」


須奈はそう言うと、地面に手をつけて魔方陣を出現させた。

魔方陣の中から高山軍と同じくらいの人数の古田軍が飛び出してきて生徒を囲っている高山軍に突撃した。

高山軍は構えていたはずだったが、いきなりのことに反応出来ず、数人がそのまま殺された。

そして、残った者は古田軍と白兵戦状態となった。


「くそっ、古田の軍がきやがったか、おい、浅井 克也(あざい かつや)様に連絡しろ」

「了解」


グランドには全校生徒がいて、学校の先生もほとんどいる。そして、その周りを高山軍が囲っていたが、白兵戦状態となり、その飛び火が生徒達にもかかるため、生徒達は混乱状態になった。

須奈はその混乱に乗じて校舎の陰に隠れた。


「ちっ、援軍か」


その間にも高山軍は援軍を呼び出していた。


「おいおい、須奈、すごいことになってきたぞ」

「ああ、そうだな、相手の援軍が来たからな」

「そういう問題じゃねえよ」

「避難場所から避難しろってまさにこのことを言うのだろうな」

「なるほど…いやいや、そうじゃねえよ」

「まぁ援軍を出されたなら援軍を出すだけだ、ちょうどすごい奴が準備出来たらしいからな、と言うわけで召喚」


須奈もまた魔方陣を出して援軍を呼び出した。それは七剣衆のうちの六人だった。


「須奈様、古都野は米原城に配属されてますので、これません」

「まぁ大丈夫だとおもうけどね、というわけで皆、宜しくね」

「はーい、分かったよ」

「よっしゃー、俺の影切丸が叫ぶぜ!」

「私の足を引っ張るなよ坂木(さかき)

「お前こそ、俺の足を引っ張るんじゃねえぞ霧島(きりしま)

「君たちはいつも中がいいね」

「………」


個性的な六人が戦いの中に入って行った。

七剣衆の加勢により形勢は完全に古田に傾いた。しかし、高山軍も負けてない、援軍を次々と出していき、全く勢いをなくさない。

その戦は生徒にも被害が出てるのではと思うくらいの規模になった。


第二世界高山軍にて、


「何⁉まだ須奈を見つけられないのか?」

「申し訳ございません、七剣衆まで出て来たのでいるのは確かなんですけど」

「んー何でやろ、………あ!そうか、姿が違うのか」

「姿が?」

「だったら俺が行くしかねぇな」

「それはありがたいですが、どうしてですか?」

「多分、古田勢を含めた第二世界の奴で須奈自身の姿を見たことがあるのは俺だけやからな」

「いつ見たのですか?」

「そんなん決まってる、あいつが粉師になった時だよ」

「なるほど、あの時ですか」

「それよりも俺が行く準備をしてくれ」

「わかりました」

「さーてと、この戦、まだまだ続くぜ」


キャラの名前を覚えきれてない………

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