レース強襲 2
ども、かつどんでーす。
この明日羅ってキャラ、初めは男にするつもりでした。
そしたら何か男だらけだな~と思ったため、女キャラにしました。
騎士の鎧の所有者は須奈の部下に当たる七剣衆の一人、古平 渉である。彼女はクラスメイトがいきなり廊下で見知らぬ何者かに襲われたため、クラスメイトを助けようと騎士を走らせた。
そして、騎士は装備していたランスを取り出し、最後を貫こうと…
本校舎の屋上にて、
「いやーまさか防弾ガラスだったとはね~あれじゃあ釘なんて通らないじゃん」
「僕達は指示を出すことしかなさそうですね」
「本当ね、窓さえ空いてくれればいいのだけど…」
「ってかエンさんはどうしたのです?あの人こそここで指示を出すべきでしょ」
「エンならナッシングの所へ向かったわよ」
「………何のために…」
「ってか何か変な騎士が動いたわね、あれてっきり置物かと思ってたけど中に誰かいるみたいね、だけどあれは裏切り者が…」
騎士は装備していたランスを取り出し、エンドを貫こうとしたが、出来なかった。
正確には、騎士がランスを取り出し、右手を後ろに引いた瞬間、騎士の動きは止まった。
そして騎士、というより古平は初めて気付いた。騎士の首、両手首、そして両足首に縄が縛られていた。
そしてその縄は後ろに伸びて、一人の男が固定していた。
「俺はてっきり内気って奴が出て来るかと思ったがまさか騎士の鎧が動くとはね、驚きだぜ、だが、しかし、まるで、全然、俺たちを倒すには程遠いんだよね」
「なぁ、片端、殺し屋が何か言ってるぜ?」
「気にするな、それよりスパイ先輩の念の為が役にたったな」
キラー、本名荒木 楽、レースの中では二番目の戦闘能力を持つ人物である。そして、
「あ、どーも、ここの理事長の孫のキラーでーす」
理事長、荒木 五重の孫である。
キラーは五本の縄を持っていた刃物で壁に完全に固定して、鎧に向かって走り出した。
キラーは大量の刃物を服の中に隠し持っており、いつでも戦闘出来る状態にしている。彼の戦闘能力にももちろん理由があるが、それは後の話。
「いっちょ、やっちゃるぜ!」
キラーはナイフを取り出し、動けなくなっている騎士の鎧の首当たりの隙間からナイフを刺し込んだ。だが、
「うえっ⁉こいつ、人じゃないのか⁉」
この騎士の鎧はあくまで、教室にいる古平が遠隔操作している物である。そのためキラーが刺した所で何の意味も無い。
さらに次の瞬間、鎧の頭、右手、左手、右足、左足が外れた。
騎士の鎧を捕まえていたキラーは態勢を崩し、その場に倒れ込んだ。
すると、バラバラになった騎士の鎧のパーツは合体し、元の騎士の形になった。
「うお⁉こいつ…」
再び一つなった騎士の鎧は倒れているキラーを持ち上げた。
「ぬあああああ」
キラーはもがいていたが、騎士の鎧から逃げることは出来なかった。
「クッソー、人じゃないなら俺の活躍する所ないじゃん、あいつらだって使えなし…」
キラーはそんな事を呟きながらもがいていた。
騎士の鎧はそのままランスで貫こうとはせず、窓に打ちつけた。すると、ちょうどキラーが打ちつけられた窓は先ほどルッカーの釘を受けた窓であったため、キラーが衝突した衝撃で割れた。
「えっ⁉ちょ…………あーーーーーーーーー」
キラーはそのまま落ちて行った。
「キラーーーーーーー!!!!!!!」
「大丈夫かよ、ってかこれ窓防弾ガラスだろ!釘と人一人で砕けたら駄目だろ!」
「お前はもう少しキラーの心配しろよ」
「大丈夫だろ、あいつは」
「そうだな、それより…」
エンドとエンドは周りを見回す、絶対防御の天使、中に人はいない謎の騎士の鎧…
「「よし、逃げよう!」」
さすがに分が悪いと思ったのか、エンズの二人は踵を返して帰ろうとした。
「あ、待て!」
明日羅は追いかけたが騎士の鎧は追いかけなかった。
古平はこの戦闘にはほとんど無関係である。そのため逃げる相手を追いかける必要が無かったのだ。
明日羅は天使の翼を広げて追いかけると、エンズの二人は両側に別れた。そして、
「ここが…」
「端だ!」
明日羅に追いつかれる瞬間にエンズ達が踵を返した。そして古田の糸で明日羅を攻撃する。
「うおっと」
この学校の廊下は特に狭くはない。広いという訳でもない。普通の学校と同じくらいの広さである。
しかし、明日羅が天使の翼を広げるには狭かった。そのため、明日羅は糸に触れる寸前に翼のコントロールを失い、下に落ちた。
「なっ!いくらなんでも無茶苦茶だろ…」
「たが、今回は防ぐというより避けるだったな、いや、死ぬのを未然に防ぐと言う意味では同じか、それでも今回は床に倒れたダメージを受けたな…」
そう言って明日羅に近づくと…
「よく引っかかってくれましたね」
明日羅は近づいて来たエンズの二人に羽の先を向けた。
「ほう」
「おっと」
エンズ達は手を上げて降伏の意思を示した。
「何故だ?あんたはダメージを受けたはずたぜ?」
「私が動ける理由は二つありますよ、正確には一つですが」
「教えてもらえる?」
「いいでしょう、一つは私が床にぶつかる前にこの羽を下にはさんでクッションにしました、私はテーヴァの加護を受けています、そのため私は一切のダメージを受けません」
「やっぱチートだなそれは、もう一つは?」
「もう一つは簡単ですよ」
「簡単?」
「ええ、だって床にぶつかっただけで気絶なんてしないでしょ」
「…そりゃそうだな」
「それよりどうします?私はあなた方を殺すことは禁じられています」
「そうなの?いやそれでもこの状況は降伏だね、どうとでもしてくれや」
「困りましたね、どうしましょう」
「取り敢えず、教室に…!」
その時、エンズ達は本校舎の屋上の方に顔を向けた。
「ルッカーさん…」
「ちょっとヤバイかもね」
「?」
二人が手を上げたまま外を見ているのを見て、明日羅はキョトンとしていた。
まぁ、明日羅が倒せないなら倒さなければいいって言うのがレースの答えです。




