米原城
ども、かつどんです。
なんか、遊戯王の最新作の映画が出るらしいですね。
まぁそんなことより、この小説読んでください。
「古都野様、須奈様より書状です」
ここは第二世界の古田軍の前衛で、七剣衆の一人であり、前七剣衆の唯一の生き残りである古都野の陣。古都野は十七衆団の一人である陽陰から須奈の書状を受け取った。
「須奈 真紅、あの男は信用出来る者でしょうか」
同じく十七衆団の一人で、陽陰の双子の弟陰陽が古都野に尋ねた。
「さぁな、それは分からん、だがこの戦で答えが出るだろう、なんたって米原城だからな」
米原城、その城自体はあまりそこいらの城とは変わらない。他の城より少し大きな城だ。だがその城門はたったひとつしかない。しかもその城門は西側にあり、東側から攻める古田軍にとっては攻め込みにくい。
高山軍から見て米原城は攻め込みやすいが、城門がひとつしかないことにより、一ヶ所にだけ戦力を集中させればよいので、守りも強い。
さらには東側から攻められると、退却することも簡単である。
「書状には何と」
「…ああ、とにかく俺らは後ろに下がって全体の指揮を採れだとよ」
「何と、古都野様に丸投げですか」
「いや、その方が良いかもしれませんぞ兄者、新人の須奈様より経験豊富な古都野様の方が皆も従うでしょう」
「しかし、それでは前衛が…」
「前衛は坂木が担当するらしい」
「はぁ坂木様ですか、あの方も信用はまだ出来ませんね」
「まぁそう言うな兄者、それより我々が後方に下がる準備をしましょうや」
「そうだな、仲間は信用しないと始まらない、さて、陣形はどうしますか、古都野様」
「………」
「古都野様?」
「ん、ああ、すまない、陣形は例の古田独特の陣形だと須奈様から指示が出ている」
「あの陣形ですか」
古田独特の陣形というのは、軍隊長の部隊を真ん中にして攻める向きと反対の方に半円を描くような陣形だ。
もちろん軍隊長の部隊が一番大きな被害が出るため、相当な実力者でなくてはならない。今回のその軍隊長は坂木だ。そして、古都野の部隊は半円の一番後ろで全体の指揮を採るようになっている。
それよりこの陣形のもっともな利点は、逃げることにある。この陣形は退却する時にその威力を発揮する。逃げるための陣形だ。
「古都野様、どうかなされたのですか?さっきから様子が少しおかしいですよ」
「ああ、すまない、ただこの作戦、もし成功すれば須奈様はヤバいお方だ」
「?、どういうことですか?」
須奈 真紅、古田にとって彼が古田についたことは、このcenter storyではまだ吉である。
最後の段落は前回の答えでしょうかね?
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