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心菜はお好きなようです


 学園祭が終わった翌月曜日。皆で片づけを行った。自分達のクラスの所だけでなく、学校全体の片付けの一部も手伝った。そして午後一時には終了した。


その後、前日から予約しておいた駅前のカラオケ店で十人部屋を三つ借りて打ち上げをした。他のクラスも借りていたらしく、結構我が校だけの貸し切り状態の様だったけど。


 途中入れ替えも有った。最初、橋本さんが俺にべったりだったけど、段々緑川さんや門倉さんそれに水島さんに追いやられ、帰り際だけまた一緒という流れになった。

 お陰で橋本さんは大分ご機嫌斜めで帰って行った。



 打ち上げが終わり自分の部屋に帰ると休む間もなく橋本さんから連絡が有った。学園祭の代休の明日は、朝から俺の部屋に来るというのだ。


 流石に洗濯掃除をしないといけないので、午後からにしてもらったが、大分電話先でごねていた。


 そして翌日午後一時に駅に迎えに行くと水色の半袖シャツにキュロットスカートそれに白いスニーカだ。いつ見ても胸が大きく強調されている。


「工藤君、来たよ。ご飯食べた?」

「まだ食べていない」

「じゃあ、私が作ってあげようか?」

「それは悪いよ。それに具材も無いし」

「じゃあ、そこのスーパーに寄って行こうよ」

「それは良いけど」

 なんかやる気満々だな。


 スーパーで買い物をしてマンションに戻ると橋本さんは、持っていたバッグからエプロンを取り出した。

「あれ、そのエプロンって?」

「うん、多分こうなるかなと思って用意して有ったんだ」


 参ったな。そこまで考えていたとは。駅からの途中で何か食べようかと思っていたんだけど、ここまで準備していたとは。



 彼女は、オムライスと野菜サラダそれにスープを作ってくれた。結構手際が良い。普段やっているのかな。

「橋本さん、普段料理しているの?」

「…………」

「橋本さん?」


「心菜」

「えっ?」

「二人だけの時は心菜って呼ぶ約束だったでしょ。祐樹」

 確かにそうだった。でもいきなり心菜は、ちょっと。


「あの、心菜さん」

「心菜!」


「あの心菜」

「なに、祐樹」

 満面の微笑みで返事をして来た。


「心菜、普段料理しているの?」

「うん、お母さんパートなんだけど、お休みの昼間とかは、私が作ったりする」

「へえ、そうなんだ」

「味どうかな?」

「うん、とっても美味しい」

 真ん中からフワッと割れる様なオムライスじゃないけど、とても美味しかった。食べ終わると二人で片付けた。二人分だから直ぐに終わったけど。




 冷たい飲み物を持ってリビング側に行くと

「ねえ、祐樹。我儘言って良い?」

「良いけど」


「…抱いて」

「えっ!なんて?」

「もう一度言わせないで」


 しかし、昼食終わったらいきなりかよ。俺もちょっとは可能性を考えてはいたんだけど。彼女が隣に座っていると嫌でもその素敵なお胸に視線が行ってしまう。

 俺は人差し指で

「あっち行く」

「うん」


 二人で寝室に入り彼女をベッドに座らせると


「祐樹、一杯して」

 自分からブラウスに手を掛けた。



……………。



 ふふっ、祐樹、私の胸を持て余しているみたい。でもその内馴れてくれるよね。

あっ、…。


 俺は、心菜が初めての人だ。だから何を順番にどうすればいいかなんて分からない。ただ自分が触りたい所だけを一生懸命にしていた。


今度やり方でもググるかな?それに彼女これで良いんだろうか。経験もあるみたいだし、変に比べられて下手なんて思われたら心配だ。


 決して上手くないけれど、祐樹がしてくれている。それだけで幸せ。それに彼と一緒になった時のこの堪らない感覚が有ればいいんだ。



 一回目が終わっても彼は元気だった。だから二回目もして貰った。三回目は私が元気にしてあげた。

 そして終わったら彼、寝てしまった。ふふっ、綺麗な顔。まだ日焼けが残っているけど、このたくましい体でして貰えているだけで幸せ。ちょっと口付け。起きないけどいいや。



 いつの間にか寝てしまったようだ。これって結構疲れるんだな。俺の横で心菜が目を閉じている。あれだけしたんだもの、女性だって疲れるよな。

あっ、気が付いた。俺の顔をジッと見ている。そして手が俺の大事な所に…。




「ふふっ、祐樹。四回もしちゃったね。ごめんね。でも学校で祐樹がみんなと話している時や優子や野乃花に取られている時ってとっても胸の中がもやもやするの。だから今日はそんな気持ちを忘れたくて」

「そうか。これで忘れられた」

「まだ少し残っている。でも明日も来るからそれで忘れられるかも。後、明後日からの分もして。これからも学校では同じ事になるだろうから」

 なんか俺、大丈夫だろうか。



 今日は、午後六時にマンションを出て彼女の家のある駅まで送ってあげた。




そして翌日は、朝午前九時には俺の部屋に来て…してしまった。



 朝からずっとしている。午後三時まだベッドの上だ。


「ねえ、祐樹。学校で名前呼びしたい」

「うーん、ごめんまだ駄目。俺の心まだ整理付いていないんだ」

「そっかぁ。そうだよね。お試し期間も始まったばかりだものね。ねえ、日曜日だけで良いから毎週会って。その位いいでしょう」


 日曜日は洗濯や買い物しないといけない。でも午前中に済ませばいいか。稽古は土曜日の午後行けばいいし。


「分かった。日曜日は会う事にしようか」

「嬉しい」

 俺の首に腕を巻き付けて来た。そして

「もう一度して」

「うん」

 彼女これ好きなのかな。なんか俺やせ細りそうな気がする。




 そして午後六時にはマンションを出た。もう陽が大分短くなっている。彼女の家のある駅まで行くと

「本当は家まで送って貰いたいんだけど、帰りまた送ってこないといけないから我慢するね。今度私の部屋にも遊びに来て」

「うん、分かった」



 彼女が改札を出て歩いて行く姿を見て、彼女を恋しく思った。始めは彼女がお試し二か月間という事で、それまでに俺が彼女を好きにならなければ諦めると言っていたけどそれは必要なさそうだ。今度彼女にはっきりと言うか。


―――――


投稿意欲につながるので少しでも面白そうだな思いましたら、★★★★★頂けると嬉しいです。それ無理と思いましたらせめて★か★★でも良いです。ご評価頂けると嬉しいです。感想や、誤字脱字のご指摘待っています。

宜しくお願いします。


 


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