トライアングルレッスン スピンオフ〜ゆいこが転生したら「声優」だった件〜
ゆ「ん…イタタタ」
た「ゆいこ、大丈夫か?」
ゆ「たくみ、ここ、どこ?」
ひ「病院だよ。倒れたら困るから無理するなと言ったのに。」
聴き慣れたひろしとたくみの声、のはずなんだけど何故か二人はスーツ姿だ。
た「みんな心配してたんだからな?」
ひ「今度監督と共演者のみなさんにお詫びすること。」
状況がよくつかめずにいると
た「ゆいこどうした?倒れた衝撃で記憶飛んだか?」
ゆ「記憶が飛ぶも何も、私さっきまで学校にいたはずなんだけど…。」
ひ「学校?ゆいこ。今、令和何年何月何日だ?」
ゆ「何言ってんの?令和4年、9月16日だよ。明日誕生日だし忘れるわけないじゃん。」
た「これは重症だな…。お前さっきまでスタジオで収録してただろ。」
ゆ「何の収録?」
た「今度のアニメの。」
ゆ「何で私がアニメの収録してるの?」
ひ「お前が声優だからだろ。今は令和20年年9月16日だ。」
ゆ「えっ?私、34歳?」
た「お前ほんとに記憶無いのかよ。」
ゆ「記憶無いも何も…。」
ひろしがスマホを見せてくる。そこには私の写真とプロフィールが書かれていた。
「ゆいこ 日本の女性声優 大阪府出身。」
ゆ「へっ?…えぇぇぇ。」
私、16年後に声優になってるの!?