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リスタート魔王様〜1から全てをつくりなおす〜  作者: 青火
第1章 魔王城編
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第2話 魔石の採掘場

第2話 魔石の採掘場

禍々しい魔石の塊があちらこちらへ散らばっている。

黒いオーラも放つ。やはり少し前より魔力が強まっている。

「なんか魔力が強まっているな」

と小さな声で言う。

キリスは首を傾げながらルベリアが何を言っているのか里海しようとしていた。

「時間が経てば魔力が高まっているのか?」

「先程より強度が上がっているな」

ルベリアがふと頭を悩ませながら下を向くと·····

なんと魔力が足元から吸い取られていた。

「俺の魔力を吸っているのか」

なら納得だ。この魔石ならば魔力を吸い取るほど強いオーラを放ち、強度も増していく。魔石が魔力を持っている間修復もされている。

「ほう。この魔石なら壁を作れるかもしれ……」

とつぜんトコトコと足音がきこえる。

「誰か来たようだな」

黒いコートを羽織った男が歩いてきている。

コートの中から金属のなる音がする。貴族だろうか。

「ここへ何しに来た」

男が低めの声でルベリアへ問いかける。

コートの中からナイフを突きつける。

「なんの真似だ」

ルベリアはその男を睨みつける。

「ここには結界が張られているんだ。なぜここに入ってこれた」

と男が魔法陣を片手に結界の効果を見せる。

そこには·····獣人族の奴隷およびその主人のみ出入り可能

と書かれていた。

男は結界が壊れていないのにここに入れていることに納得がいかないのだろう。なにせここには2人の名しか書かれていない。

「結界なら効果を書き換えたぞ」

男が驚いてもう一度確認する。やはりなにも書き換えれていない。

「は?なにも変わっていないぞ」

その言葉にルベリアはため息をついた。

「秘匿魔法もわからんのか」

と秘匿魔法の解くと男の手の魔法陣に文字が浮かぶ。

「なに!?」

驚いた男はその文字を読む。

『獣人族の奴隷およびその主人のみ出入り可能性に加えルベリア・グレイエスの出入り可能』と書かれていた。

口を大きく驚きながらルベリア問う。

「なぜ書き換えられる!?」

「結界の効果を書き換えるのはけっこう簡単だぞ?」

とルベリアは簡単に男に説明した。

「この魔法知っているか?」

と手元に魔法陣を浮かべる。

「この魔法は魔法の術式を書き換えることができる”術式転換”【リライト】だ」

「で、この魔法をバレないようにしていたのがこの”秘匿魔法”【アルカナ】だ」

男がその言葉を聞いて化け物と思い、後ずさりしていく。

「この説明で分からないとは言わせんぞ」

男が歯を食いしばってルベリアに魔法を放つ。

「火柱【フレイム】」

ルベリアの足元から火柱が発生する。

【フレイム】は中級火柱系攻撃魔法でそこそこ威力があったと思われた。でも相手が悪かった。魔王がこの程度の火で焼かれるはずがない。火柱の中からルベリアがゆっくり歩いてくる。

「この程度で焼けると思ったか?」

ルベリアは男を睨みつけながら魔法陣を出す。

赤いオーラを放ちながら手元には莫大な魔力が流れ込む。

その男にはその魔力を見た瞬間愕然として、膝をつく。

「本物の火柱【フレイム】を見せてやるよ」

ルベリアの目には魔眼が浮かびあがる。

その魔眼で男に魔力を流し込む。

その瞬間、勝手に男の手元に魔法陣が浮かぶ。

「なんだ!?なんで勝手に魔法陣が!?」

手元の魔法陣が完成すると男はその場に縛り付けられる。

そう。ルベリアは魔眼だけで魔法陣を完成させた。

その魔法は”拘束魔法”【ティド】文字通り相手を拘束する。

その強度は術者本人の魔力に比例する。

「動けない·····」

男が怯えながらその縄を解こうとする。

「残念だな。その縄は俺の魔力に比例する強度だ」

「そんな力じゃ縄など焼くことも出来んぞ」

ルベリアは男に近くに移動する。

「大丈夫だ。一瞬で焼いてやるから痛みなどない」

男はやだやだと言わんばかり子供のように暴れる。

必死に抵抗するがその縄は絶対外れない。

「では行くぞ」

「火柱【フレイム】!!」

男の足元を中心に半径5メートルほどに火が上がる。

ドォォォオンと大きい音をたてる。男は一瞬の内に焼かれ、その場に穴が空いた。

後ろに隠れていたキリスもびっくりして手で口元を抑える。

「やり過ぎたか…」

と言いながら片手に魔法陣を浮かべる。今度は緑色をした魔法陣だ。

「”地形再生”【レインヒール】」

と唱えると火柱【フレイム】で焼かれた跡がみるみる内に元の地形に戻る。地形を修復した後、後ろに隠れていたキリスの元へ歩いていく。

「ごめんな。驚かせて」

「大丈夫だったか?」

と優しい声で心配する。

キリスは

「大丈夫……お兄ちゃんは強いんだね…」

とちょっと怯えながら立ち上がる。無理もない。目の前で桁違いの魔法を見たのだから。

「まあ…」

「魔王だからね」

と聞いた瞬間目が飛び出るほどキリスは驚いた顔をした。

「ま·····ま·····魔王ぉぉ!?」


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