閑話休題
今回は一度戻ってきます。(現在に)
「おーはよー」
「おお、胡弔。おはよう」
「朝は目玉焼きかぁー」
「あ、ああ。見ればわかるだろ……?」
寝ぼけ眼を指で擦り、疾風の対面の席に座る。
そのまま目玉焼きをご飯の上にのせ、疾風とは違い、醤油ではなくマヨネーズととんかつソースで味付けを終わらせ、ご飯ごと書き込む。
頬をリスのようにし、もぐもぐと可愛らしく(端なく、ともいう)食べる胡弔に、執行は苦笑する。
胡弔のこのくせは十年たった今でも治らないのか、と。
「ほひほーはは」
「きちんと噛めよ」
「うい」
胡弔は一つ、そう返事をすると、ピンクのウサギパジャマから普段の戦闘着に着替えようと、また部屋に戻っていった。
その時、胡弔と入れ替わるように甘雨が戻ってきた。
「あ、胡弔さん食べてたの?」
「ああ、今さっきな」
「片付けちゃうね」
「ついでに俺のも頼む」
無理に食い終わらせようとする疾風に、甘雨は微笑みながら優しくいった。
「無理しなくていいんですよ?」
「いや、少し長々と食いすぎてたからな」
「あ、確かに……」
かれこれ五十分は食い続けていた。
ずっと思い出にふけっていたのだから、まあ仕方ないといえば仕方ないだろう。
「…………、もう、マイとメイを起こしてくる間に食べちゃってくださいね」
「りょうかいりょうかい」
そういい、急いで食べ終えた。
そのあとは執行部の書類整理。ちょうど溜まりに溜まっていた苦情があったのだ。そちらの処理を急ごう。
§
『決闘しろ』
『決闘してくださいませんか?』
『表でろ』
『ツラかせや』
etc.
全て他学園・他学院からの苦情、というか決闘状であった。
次回の投稿は明日か今日中にがんばります。できれば今日中に……。