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異端狩り 外伝 幻想狩り  作者: 六道 奈々 落々
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プロローグ

 どうも。二週間ほどでしょうか?

サボってすみません。

これからは出来るだけ『女王蜘蛛と行く、ダンジョン攻略』と『少年の成り上がり(以下略)』、そして今作を主要として描いていこうと思っています。


 これからもよろしくお願いします。

 悪を潰すのは正義ではない、絶対悪だ。ぞれは必要悪と呼ばれる者たちである。

だが、幾つか、そこには例外がある。悪でもなく、正義でもない、中立存在。悪と正義に属する混沌。優勢な方にコロコロと移り住む日和見。悪も正義も対象にする、復讐。これが基本だろう。

 

 だが、まだある。

場合など関係なく、全てを平等に見続ける、断罪。


 彼、執行疾風とは、そういう人物である。

悪にも正義にも、中立にも混沌にも、日和見にも復讐にも属さない、一個人として、悪だろうが正義だろうが、周りに仇なす存在を断罪し続けつる。


 この世界に何十年か前、降り立った〝異端の存在〟でさえ、彼にとっては外的要因なだけであり、それが自分と自分の周りに仇なすならば殺す理由はそれで十分。

そして、その異端に共鳴するかのように出現した〝正統の存在〟。この二つは互いに敵対しあい、『異端狩り』と呼ばれている者たちからすれば仲間だ。


 しかし、現実は真逆ともいえる。

オーソドックス、正統。それはイコールで生命、それより正しい存在、真の支配者。


 彼らからすれば人間でさえ野生動物でしかない。

ゲームでいえば、モブ以下、小さなスライム以下でしかない。


 それを狩る。

支配者を、狩る。殺す。邪魔だ。


 それが執行疾風。

この世でたった九人しかいない特級判定の『狩り人』、そして十五人の『欠落者』。


 『欠落者』のうち、怠惰をメインとして司る。

つまり、やる気がない。無気力。


 行動もしなければ、それこそ会話も珍しい。

ただただ、命令されたことを順位付け、そして実行する。そんな人生が続いた。


 が、もちろん、どんな事にも例外がある。

滅多に怒らない人がちょっとしたことで怒ることがあるように、彼にもちょっとしたことが引き金として存在している。


 それが断罪。執行。

彼にとって、それだけが気力を見せられる特別なこと。


 それ故に、『異端狩り』を掲げる立ち枝校卒業八年生でありながら執行部部長。

所属部員がたった四人の、部活動としてもギリギリな部活で、部長を務める、特級狩り人。


 狩り人でありながら、呪いを祓い、闇を、光を削除し、空隙を埋め、正統すらも狩り尽くし、人すらも殺す。

極悪非道の特級狩り人。その正体を知る者は口々にこういう。


 ——あれは怠惰の魔神(ベルフェゴール)だ。

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