大尉
大尉は軍人の家庭に育てられた
ジャック・ロバートソン特別大尉
通称-ジャック大尉はロバートソン家の長男として生まれた。
彼が生まれたときには世界はすでに二度、大戦を経験
しており、戦争というものは彼にとって特段不思議な者ではなかった。
父も祖父も曽祖父も軍人で、もちろん彼も軍人になるものだと周りも思い自身でも感じていた
「ジャック、行ってくるな!」
彼が五歳の時、頭を撫でて扉を開けた父を見送った。同時にそれは最後にかけられた言葉であった
父を失ったショックから母は精神的に病にかかり、ジャックは祖父であるアルフィーのもとで暮らすようになった。
祖父の影響から12歳になる頃には猟銃を持ち山を歩き、
中学を卒業したあとは海軍の養成学校へ入学した
自他共に認める軍人の家庭で育ち、銃の扱いもすでに慣れている。慢心で入学した養成学校で彼は挫折した
「ロバートソン!このままでは一人前の兵士にはなれんぞ!」
腹が目の前に出た上官に叫ばれながら彼は自身の成績を眺めた
近代化に伴い以前のような戦い方は古いとされた
ゲーム感覚で画面の前に座りスイッチを押すことが主流とされ、幼い頃から銃を触っていたことは一つも評価されなかった
「落ちこぼれが来たぞ!」
ジャックは同級生たちにいじめられた。
自身よりも一回りも二回りも横に大きい彼らにからかわれることはジャックにとっては屈辱であったが、彼はなんとか卒業までそれを耐えた
養成学校では卒業時にその成績に沿って勤務地や配属が割り当てられるが、あまりのも成績の悪いジャックを
進んだ獲得しようとする部隊はいなかった
ジャックもどこの部隊に配属したいと考えていなかった
卒業後、彼は無職のまま卒業証と共に故郷への帰路についた