表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

第一話


ーカキーンー


夏空に快音が響き渡る

やはりこの音は格別だ

野球部の代名詞といっても過言ではないと思う

俺はもう夏の大会を終えた

しかし進学先でも野球を続けるつもりなのでこういう風に後輩に混ざって練習をし続けている

大学で活躍して憧れの舞台へ行きたい…

ただそれだけを目指して努力する毎日だ


「っしたっ!」

「「っしたっ!」」


今日も練習を終えた

すると監督が


「お前どうだ?勉強もちゃんとしてんのか?勉強もちゃんと周りに追いつけるようにしとけよ?」


と声をかけてきた

それも当然高校自体が文武両道であり、俺が進学する大学も文武両道で知られているからだ


「もちろんですよ、野球でも勉強でも負けるつもりないっすから!」

「それならいいんや。頑張ってくれよ!」


そう言って監督は去っていった


ーざっざっざっー


「「お疲れ様でした!」」

「おう!気いつけてなー」


明日からはテスト週間で後輩達は練習が無い

テスト週間の間は俺も家での自主練だけなので

休憩日みたいなものだ


「明日はどんなメニューをすっかな」


そんなことを考えながらいつもの帰り道を通っていた時だ


フッ…


と目の前が急に暗くなったのだ…






「…しー…も…し…」


なんだ?…

頭がふわふわする…

誰かに呼ばれている気がするが…


「もしもしー!」

「うわぁ!」

「えぇ!?」

「ここは?…」

「ここはバセバルという街です、あなたは見たところここの人間ではなさそうですが…」

「バセバル!?そんなところ聞いたことない…」

「あなたはどこから来たのですか?」

「日本です。」

「ニホン?…」


どうやら、俺はとんでもないとこにとんでもない感じで飛んできたのかもしれない…

と思ったその時だ


「ドロボー!ウチの大事な商品を盗むんじゃあないよ!」

「ド、ドロボー!?しかもこっち来てない!?」


知らないところに飛ばされたにもかかわらずすぐにトラブルとは…

悪いことしたのか?…そんなことを考えながらも俺は素早くカバンに手を突っ込み硬式ボールを取り出した

そして大きく振りかぶり渾身の1球を泥棒目掛けてぶん投げた


ードゴッー


鈍い音が響いた

俺が投げた渾身の1球は泥棒の顔面にクリティカルヒットしたのだ


「す、すごい…」


俺を起こしてくれた少女が感嘆したように小声で言った

そして、お店のおばちゃんらしき女性が近寄ってきて


「そこのあんた!どうやったかは分からないけどありがとうよ!おかげで捕まえられたよ!」

「いえいえ!お役に立ててよかったです!」

「にしてもあんたが投げたこの丸い球っころといいあんたの服装といい見たことないねぇ」

「この人ニホンって言うところから来たらしいの、お母さんはニホンってところを知ってる?」


え?この人お母さんなの?

心のツッコミとほぼ同時に


「知らないねぇ…でも、そうなると泊まるところなんもないんじゃないのかい?」


それもそうだ

なぜなら…

バセバルなんて街を俺は知らないからね!


「お母さん!ウチで泊めていったら?客人用の部屋だってあることだし」

「それは構わないよ、あんたはそれで大丈夫かい?」


こんな知らない土地で何もわからない俺を助けてくれるだなんて…

未だに頭の中はこんがらがっている状態だが親子の好意にあずかることにした


「お願いします!」

「元気のいい挨拶だね!私はトロワって言うんだ!こっちは私の自慢の娘さ!」

「アンって言います!おつかいの帰りに道端に倒れていたあなたを見つけたの、あなたの名前は?」

「俺はタケルって言うんだ、よろしく!」

「「よろしく!」」


ここから俺とアンとトロワから広がるお話しの始まり始まり…







「というか…ここについて詳しく教えて貰えますか?笑」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ