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4P

俺がゾデと会話していると、不意に女王が俺の名を呼んだ。

超ハーレム展開にうろたえつつも女王の方を見ると、

なんと彼女の周囲に俺とそう歳の変わらない、3名の女性が佇んでいるではないか。

もしかして、早速ヤッちゃうつもりなのか。

俺はゴクリとツバを飲み込んだ。

興奮よりも緊張が勝っている。


「どうしたシツ。

このスカルベル女王が呼んでいるのだぞ?

その名の通りに疾く来んか」


「でも……」


女王の煽りにも動じず躊躇していると、

ゾデに首根っこを掴まれ持ち上げられてしまい、俺の足両足が地面から浮かんだ。

体重が軽いのは女装を好む俺にとってステータスだけど、それが裏目に出ている。

ゾデが超人的な身体能力を持ってるのも有るんだろうけど。


「やめて!下ろして!」


「悪いが女王の命だ。

諦めてくれ」


「諦めるから下ろして!

服が伸びるから!」


何万したと思ってんだよ。

俺が半泣きで訴えると、ゾデは手を離してくれた。

ただ、本当に文字通り手を離しただけなので、俺はドシンと尻餅をついてしまう。

草の上とは言えちょっと痛い。

だがそれ以上に、コスプレが土で汚れる方が心を痛ませる。


「ううー……」


俺は前屈みで腰を後ろに突き出し、両手でお尻の土を払った。

幸い、地面に草が生い茂っていたお陰で土との接触は少なく済み、

殆ど汚れていなかったと言って良い状態だ。

実際の所は、脱いで直接確かめないといけないが。


「シツさん!」


「うおっ!?」


俺はグズグズしている内に、3人の女性達に周囲を取り囲まれていた。

諦めると言ったのに、待ち切れなかったのか。


「シツさん、誰からしますぅ?」


正面に居る赤髪ショートの女の子が、上半身を傾けて俺の顔を覗き込む。


「何をですか!?」


「決まってんじゃん。

セックスだよ」


後方右の声に振り向くと、青髪ポニテの女の子が腰に両手を当てている。


「決まってんすか!?」


後方左から、誰かが俺に抱き付いて来た。


「シツちゃんは私が先に目をつけたのよ?

膝枕だってしてあげたんだから!」


「メツェンさんまで!?」


「メツェン、抜け駆け!?」


メツェンさんとは別に後方左に居た、紫髪ツインテの女の子が叫ぶ。

俺は今、4人の女の子達に囲まれているのか……!


「抜け駆けじゃないわよ。

1番乗りって言って頂戴」


「じゃあ私が2番っ!」


メツェンさんに続き、正面に居る赤髪ショートも俺に抱き付いた。


「あたしを忘れんな!」


後方右の青髪ポニテも。


「あんたら、勝手過ぎ!」


紫髪ツインテは抱き付く隙間にありつけず、ただ叫ぶのみ。

3人の柔らかい肉体が俺の体で潰れ、揺さ振られる度に肌をくすぐる。

女の子達が薄着であるせいか、布越しでも十分な性的破壊力を俺に与えてくる。

香水とかじゃなくて、なんと言うかメスの匂いが凄い、

ヤバい勃った。

衣装が汚れちゃう。


「ホッホッホ、若くてよろしい。

この様子なら、この王国も安泰であるなゾデ」


「ええ」


女王はどこからか用意した椅子に腰掛け、片肘を突いて俺達を見学している。

その傍に居るゾデが、女王に相槌を打った。


「女王!こんな無理矢理ムグゥ!?」


誰かが俺の口内に指を入れて来たので、発言は中断された。


「シツちゃん、1発目は当然私よねぇ?ウフフ……」


後方左のメツェンさんが、俺の左耳元で甘ったるく囁いた。

どうやらこの指、メツェンさんのものであるらしい。


「ムガムガ!」


「あらそう?嬉しい。

ほら、シツちゃんが私を選んだわよ。

2軍はさっさと離れなさい!」


「ヤダぁ!」

「ふざけんな!」

「あたし、3軍!?」


3人による俺の取り合いはエスカレートし、ムスコがビクビクと跳ねる。

やめて下さい、イッてしまいます。

せめて服を脱がしてからにしてぇ……っ。


「ゾデよ。

森に行って、採って来て欲しい物が有る」


「女王、なんでしょう?」


ゾデがどこかに出かけるようだ。

大事なコスプレ衣装汚染の危機に瀕している俺は、これを聞き逃さなかった。


「行きます!」


「シツちゃん!?」


声高らかに叫ぶと、3人はパッと俺から離れてくれた。

良かった、本当に良かった。

ふたつの意味で。


「イキますって……シツちゃんまさか早漏?」


メツェンさん、そうだけどそうじゃないです。


「女王、俺もゾデについて行きます!」


「なんと?」


椅子の肘掛けに片肘を突いていた女王が、俺を見て体を起こす。


「またあの……ラスティアンが出たら危険ですから!」


「それはそうだが、お主には大切な役割が……まあ、後でも良いか。

ゾデ、シツも連れて行け」


女王の命令に、ゾデが跪いて答える。

鎧の部品同士が当たり、ギチギチと窮屈そうな金属音を鳴らした。


「仰せのままに」


「よしっ!」


俺は駆け出し、ゾデの元へ。


「シツちゃん、また後でねぇ」


俺はあえてメツェンさんに返事をしなかった。

消去法なら、あの4人の中では断然メツェンさんを選ぶけど、

この衣装が汚れるのは勘弁だし、それにこういうのってムードが大事でしょう。

肉食系女子らに対する、童貞の安易な憶測ですけども。


「それで女王、何を採取すれば?」


また片肘を突いている女王が、駆け付けた俺を見てニヤつく。


「イキリダケを採ってまいれ。

あれは効果抜群の精力剤であるからのう。

一晩で町娘全員をも相手に出来よう」


「精力剤!?」


前も後ろもエロでした。

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異世界転生チームハーレムいずれも初挑戦です。 評価や感想、レビュー等下さると更新の励みになります。
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