表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/56

ep33 2度目の出逢い

 あまりの声の大きさに、スピーカーから音割れの嫌なノイズが響いた。

「リリ……。声、大きすぎるよ……」

 思わず、言葉がもれた。

『我は水大蛇なり。エイドに(あら)ず』

『あのドラゴンが、親衛隊を殺すことを望んでいると思うのですか!?』

 青龍の抵抗は、その言葉を境におさまった。

『そうは思いませんわよね? ……エイド』

『……オレは……うっ……』

 拍子抜けしそうな声が響いた。いつものエイドの声だ。

『これは…… オレがしたのか?』


「なぁ、麒麟。お前は何者なんだ?」

 ――……そうだな。そろそろ教えてもよかろう

 しばらく間をおいて麒麟の声が続いた。

 ――他のパイロット達が寝付いたら、私のとこに来るがいい




「ルファ!?」

 麒麟に言われたとおりに、倉庫にくるといなくなったはずのルファがいた。

「なんで……」

「越えちゃいけない一線つーのを越えちゃった、とでも言えばいいのかな?」

 立ち上がったルファに、アリスが触れようとした。……が、触れられない。

「俺はここにいるけど、ここにいない」

 ――そうだ、アリス。時が来るまで、ルルゥリアはここにいてはいけないのだ。

 ルファは「言うなよー」と言いたげな笑いを浮かべた。

「さぁ時間もないし、どっちの話しから聞く?」

 アリスはちょっと迷うと、答えを出した。

「ルファの方から聞かせて」

「分かった。……オレは」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ