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ep20 1つの違いと力

「最大放電。……もって、3分か……。なんか、ロボアニメみてぇだな」

 息を整え、意識を集中する。さっきまで聞こえていた無理な放電による機械音が消え、さっきまで見えていた景色も消えた。

 暗闇の中にあるのは、意識しているメテオと深緑の機体だけが浮かんでいる。メテオだけが動いている錯覚に陥るほど、速度の差がある。

「『最終の電磁嵐(ファイナルエレクトリックストーム)』……いくぞ」


「見えない!? どこから来るか!?」

「落ち着け、リョイ。……右に避けろ!」

 兄の声に従い、機体を右に動かす。一般兵用のロボの残骸の影から、メテオの攻撃が飛んできた。

「次は、左斜め後ろに下がれ!!」

 さっきまでいたところの地面が黒くこげている。前を見ると、次々と雷が飛んできている。後ろに下がっていくが、距離が徐々に縮まる。

「は……っ……」

「リョイ、落ち着け! あせるんじゃないぞ!」

「分かって、いるよっ!! ……っ!」

 返事に気をとられて、当たってしまった。装甲の色が1部落ちるだけですんだが、次は当たり所が悪ければシステムに異変が起きるかもしれない。だが、射程範囲内に入ってしまったようで避けるにも避けれない。

「……お兄ちゃん、ごめん……」

「リョイ……まさか……!」

 近衛兵用の機体と一般兵用の機体の違いは、その性能差のほかに特殊能力があること。ただ、非常事態などに備えて敵に情報を与えないようにしていただけ。そして、今はリョイにとって非常事態。回線を使って仲間に回す。その間にロックを解除し、システムの起動をする。

「ごめんなさい。特殊能力のロック、解除しました」

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