ep11 1つの記憶
本当に変わった。まだ、そんなに時間はたっていないのに。
隣で、カチッカチッとライターをつけようとする音が聞こえる。
「ツバサ、ここは禁煙だぞ? 吸うなら出てけ」
「悪っ。じゃ、オレは外行ってくる」
ドアが閉まると同時に、エイドがナインに向かって言った。
「珍しく、静かに言ったな? 何回目だ?」
「いいでしょ、何回目だって。さすがに、怪我したときにまで煙いのはごめんだ。それに……」
表情が曇る。なんだか、思い出したくなさそうな“出来事”を思い出したような顔だ。
「ナイン……?」
ナインは軽くほほ笑むと、
「なんでもない。それより、アリス……」
ナインは話題を変えようとしているようだ。
「本当に、私たちの仲間として戦う覚悟はある? ……まぁ、今更って気もするんだけど」
「何? 今更、その質問。もちろん、オレは戦うよ」
命に危険があったって構わない。幻獣ハンターを始めた頃に、覚悟はあった。それに――。
「……? アリス、どうした?」
「な、なんでもない!」
いきなり黙り込んでしまったオレを心配してエイドが声をかけた。
――そうだよね。時間は流れている。もう、何年も会っていないな。アイツに……。
沈黙がつらかったのか、エイドが口を開いた。
「あ~。アリス、体、大丈夫か? お前は、目立った傷とかそういうの無かったけど?」
「特に痛いとこはないよ」
「そうか。だったら良かった」
ガチャッと扉が勢いよく開いた。パタパタと、小走りにリリが部屋に転がり込んできた。
「大変、大変、大ニュースですの!!」
皆さーん、あけましておめでとうございまーす!!
……もう、3月だって?
……すいません。なかなか、続きが思い浮かばなくて……。
でも、今はだいじょうぶです!!
これからはバンバン更新していきますよー!!(気持ちだけでも)
それでは。