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42.魔術を革命した悪魔崇拝者:アイフ

42.魔術を革命した悪魔崇拝者:アイフ


魔術革命。

鋼紀930年前後に起きた出来事です。


無名の冒険者であったアイフが考案して公開した技術です。


それはまさしく魔術の革命でした。


それまでは体内のマナを起動できる人種しか魔法が使えなかったのに対し、アイフが考案した新魔術は体内のマナにアクセスできない一般人であっても、マナを起動して魔法を使うことができたのです。


もっとも、マイナスもありました。


魔術を実行する際に、体内のマナを2割ほど多く消耗したのです。


2割はなかなかに大きい数字です。


しかしながら、誰でも魔術が使えるという利点の前では些少のことでした。


時が進むにつれて、それまでの魔術は新魔術に取って代わられ、50年もすると、新魔術こそが魔術として認知され、古い魔術は旧魔術として忘れられてしまうのです。


これが大きな間違いであると気付かないままに。

いや~、偶然って怖いっスね。


なんか、たまたま夢に見て、それを試したら『魔法の革新だ!』なんて騒がれて。


無能となじられていたボクが、今では魔術界の権威だからね!


あ~ははははは!


それにしても…。


ボクは夢にでてきたアレのことを思いだす。

恐ろしく禍々しい姿形をしていたアレのことを。


もしも魔王なんて代物がいたら、あんな感じなんだろうな。


とまで考えて「あはははは」と笑い飛ばす。


魔王なんて伝説、お話のなかのつくりものだ。


「いるはずないじゃないか」

鋼紀1108年


魔王が生まれます。


魔王はありとあらゆるモンスターを率いて国々を滅ぼし、一時は大陸の西半分を制圧しました。


この魔王の誕生ですが。

大気中にマナが満ち満ちたせいでした。


もっといえば、新魔術のせいでした。


新魔術は人体のマナをおおく消耗することは書きました。

それはつまり、魔法となったあとで大気に散逸するマナの量も大いということなのです。


現代になって分かったことなのですが、大気中のマナ濃度とモンスターの発生にはれっきとした関係があるのです。


つまり。大気中のマナが濃くなればなるほどに強力なモンスターが生まれるのです。


魔王は、その最終的な存在だったのです。


果たして、この事実をアイフが知っていたのかどうか?

それが、どうにも知っていたようなのです。


日記に『魔王』という言葉がでてくるのです。


おそらく、アイフは魔王の復活を企む悪魔崇拝者だったのでしょう。


事ここに至って、大急ぎで人種は旧魔術の復興を計画します。


しかしながら、いったん止まってしまった馬車を動かすのに大きな力が要るように、いったん流れを止めてしまった旧魔術を復興させるには、10年以上の歳月がかかったのです。


さて。

では、この新魔術はもうなくなってしまったのかというと、そうではありません。


みなさんが使っている電灯や水道やコンロに新魔術は応用されているのです。

誰でも使える、という利便性を人々は捨てられなかったのですね。


魔王?


そうですね。確かに人口が多くなるにつれて、大気中のマナの濃度も高くなっているようです。


もしかしたら、明日にでも魔王が復活するかもしれませんね。


そうと分かっていながら、人種は便利な物から離れられないのです。


まったく度し難い話です。

殺人鬼?

いや、まぁ・・・。魔王が生まれて、いっぱい死んだし?

その生まれる切っ掛けをつくったから・・・そんな理由で?


7/26 さる方にお願いして、より良い言葉を教えてもらいました。

   サタニスト → 悪魔崇拝者

   と物語にあうように変更しました。

   サタンは異世界にいないですもんね!

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