18.弱くても、勝てなくても、戦わないといけない時がある(還元されし酸化レニウム-VI)
久しぶりに来たらなんかめちゃくちゃなってるwww
俺は今、もの凄く焦っている。ピゼルがいきなり後ろから表れた時みんな、動揺したが一瞬で冷静になり
戦闘体勢に入った。しかし、もうその時には遅かった。光より速くピゼルは疾走―――否、あれは翔んでいた。超低空飛行でクリスを遺跡の端まで吹き飛ばし、魔王の魔法を封じるため妨害魔法を無詠唱で放った。
その時間およそ1.5秒。誰も動く事ができなかった。
「キキキ、フェルトく~ん。君をぶっ飛ばすために、ここまで強くなったよ! キキキキッキッキ」
ピゼルが喋った。こいつ喋れたのか、いや違うな。強くなった、おそらく知能もアップしたのだろう。
しかし、
「俺を殺すためにだと? なぜだ」
「キキキ、僕はね~君を殺されたのを恨んでるよ~。感謝もしてるけどね、キキキキッキッキ」
殺された? ではなぜ今ここにいるんだ...まぁ、憶測を立てるのは後でいいか。
俺はニヤリと厭らしい笑みを浮かべる
「ジェスト!!」
俺は叫ぶ。今まで話していたのも単なる時間稼ぎジェストの大業の詠唱の時間を稼いでいたのだ。
「あー、やっと終わったの詠唱。長いね。キキキ」
気づかれていた!? まぁ、この大業はもう、うてるので手遅れだったな。あばよ
「終焉への一方通行!」
「...バリア」
ドシィィィン
ジェストの必殺技とピゼルのバリアがぶつかりあい、耳に響く嫌なおとが、遺跡の中に広がった。
「残念」
ピゼルが勝った!? あれを防ぐのか...
「キキキ、クリスは気を失っててぇ。魔王は役立たず。ジェスト? だっけかなソイツも、もう使いものにならないし~。さぁ君一人だよ~。キキキキキキ」
「なぜ、なぜ真っ先に俺と戦わなかった!」
「いいね! いいね! その怒気をはらんだ双眸。くりぬきたくなっちゃうじゃーん」
「くっ!」
「僕はね、普通には君を殺したくない。絶望させて殺したいんだよ。」
絶望? 普通? ハハッ。なんだそれ、そんな事のために? また俺から仲間を奪うのか?
違うな俺が弱いからか... ジェストに言われた。俺が弱い。そのせいでまた、仲間を失う。俺が殺したのも同然。
「俺は、絶対お前には負けない、負けてたまるか。弱いやつは弱いやつなりに抗ってやるよ!」
「キキキ、こいよ」
二人の本当の戦いの幕がきっておとされた
結構、今回はシリアス調にしました。
ギャグを期待してた人たち、ゴペンネ。




