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ひじき

そんなわけで、オレは異世界へやってきたのだった。

結論から言うと、異世界ってのは元の世界と大して変わらない。諸君の暮らす現代の日本を想像してくれ。ほぼそんな感じだ。RPGなんかにあるような、勇者やら魔王やら、そんなのがいる世界に行くと思ってたって?あんなのは、ゲームばっかしてるオタクの妄想だよ。

とはいえ、どうでもいいレベルでの違いはちょいちょいとあるみたいだ。日本通貨は「(うん)」だし、現総理大臣は「安倍晋二(あべしんじ)」だ。カナダの首都は「オタク」。1番の違いといえば、女の子がみ〜んな、1人残らずカワイコちゃんだってこと。


「いてて…あれ!?」

眩しい光になす術なく吸い込まれていったオレは、腰あたりの鈍痛もそこそこに目を覚ました。すると、そこにはカワイコちゃんがうじゃうじゃ。見渡す限りのカワイコちゃんがオレをまじまじと見ている。360°パノラマに映る幾千幾万、数え切れぬ程の美女美少女美魔女の群れ。

「…///」

女たちは一様に頬を紅潮させている。あたかもオレに好意でも寄せているかのようだ。

「あの、ここ、どこですか…」

「ここは"異世界"よ〒」

1番近くにいたカワイコちゃんが答えた。どうやら、異世界の住人は語尾が「〒」らしい。わかりやすくて行き届いた配慮だ。

「君は異世界へワープしてきてしまったのよ〒」

「そうですか、やっぱり…」

「そういう人ってたまにいるのよ。2年に一回ぐらい。毎回多摩川のタマちゃん程度に話題にはなるわね〒」

「えっ」

オレは驚愕した。それじゃあ話が違うじゃないか。ほんとの異世界ってそんなフランクに交通できてしまうもんなのだろうか。

「えっ、じゃあ俺ってそんなにプライスレスな存在でもないの?」

「まあ、そうね〒」

「でも、逆にちょうどよいブランド感っていうのかしら、そういうのはあるわね。世界にひとりっきりってのも…逆に引いちゃうというか〒」

「たまにオタクの人もこの世界にやってくることがあるんだけど、なぜか自分がオンリーワンだと決め込んでるのよね。まったくゲームとかじゃないんだから…〒」

「…」

正直自分もそう思っていたクチなので、今さらながらにとても恥ずかしくなって頬を紅潮させた。


「それで、なんでこんなにカワイコちゃんが集結してるの?」

「あ、そうそう、それなんだけど〒」

そう言うや否や、カワイコちゃんたちの細い手が四方八方から這い出してきて俺の服をムンズとつかみ、引きちぎりにかかった。いくら一つ一つは非力といっても、こう大量にあってはものすごい力である。あっという間に俺の服はビリビリに破かれてしまった。少し寒い。

真っ裸にされてしまった俺は、その勢いのまま彼女たちの中の数人と性行為をした。

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