第8話 異世界研究
起きて多目的ルームに行くとみんな揃っていたので朝御飯にすて、もうしばらく一緒に暮らすので自己紹介をする。
「俺が正樹で、こっちが弟の浩史」
「マールです」エルフの男の子
「ロンです」人狼の男の子
「アネットです」エルフの女の子
どこのギルドにするか決まったか聞くと、ロンが冒険者ギルドに、マールとアネットが魔法師ギルドで決まった。
エルフ2人は字が書けるので登録料と初年度の税を渡して2人だけで登録に行って貰い、登録が終わると冒険者ギルドに行ってロンの登録にマールが付き添い代筆をしてロンも登録終了。するとマールとアネットが冒険者にも登録したいと言ったので登録を済ませる。
一度、戦闘を経験したいと言われたので、先に子供達の着替えを買いに店を回り、浩史にはホームに戻って、今まで集めた武器を鳳龍店まで持って来て貰う。3人に予備の武器として鳳龍店に置いてある折れないナイフをプレゼントした。ロンは刃が長めのコンバットナイフ、マールとアネットは短めを選んだ。
主要武器としてロンにはバカ貴族の護衛が使っていた剣を、マールとアネットには御者の杖を渡した。これで武器は揃った。鎧は新人が使うので、皮鎧はそれなりの物を購入した。
浩史に引率を任せて、俺は紹介状の異世界研究者に会いに行くと普通の家だった。怪しい洋館を想像していたが。気を取り直してノックをすると声が聞こえた。出て来た30代の女性に「ギルド長から紹介して貰った松岡正樹と言います」と紹介状を渡した。
紹介状を見て「私が異世界研究をしていますアレクシスと申します。中にお入り下さい」
丁寧な対応で応接室に通され「紹介状に、私についてどの様に書かれていましたか?」と聞いてみる。
「他国の大公様で友人が神隠しに遭った事、あなたは異世界が存在すると証明出来る事が書かれていました」
「大公の件は忘れて下さい。異世界の証明ですが、あなたには可能ですか?」
「私には無理です。異世界の事が書かれている文献を数点持っているだけです」
「文献を見せてもうことは可能ですか?」
「今お持ちします」
しばらくして7冊の本を持ってきてテーブルに並べられた。
「これらが私の所有している文献です」
「拝見させて貰います」
英語で書かれた1冊を手に取って読んでみる。
「こちらの英語で書かれた小説はどちらで手に入れましたか?」
「エイゴ?こちらの文字を知っているのですか!?」と目を輝かせて聞いて来た。
「知っています」
「異世界の言葉ですか!?」
「異世界のある国が使用している言語です」
「この内容は現実の事ですか?」
小説の内容は宇宙での戦争を書いた話だったので「空想の話を本にした物です」
「この文献は王都の本屋で見つけました」
「持ち主は?」
「分かりませんでした」
他の本も見せて貰って記録を済ませた。
「明日、異世界の物をお見せしたいのですが着くまで目隠しをして貰いますが宜しいですか?」
少し悩んだが様子で「はい、構いません」と了承を貰った。
「では明日の17時にお迎えに上がります」
「お待ちしております」
浩史に連絡しどこに居るか聞くと「東の森で魔物を討伐中」
「異世界の研究者と会って来た。文献には召喚魔法の事が出て来たがやり方までは載ってない、記録はデータベースに入力してあるから暇な時に見て」
「そう、こっちはもう少し倒すみたい」
「明日、鳳龍店経由でホームの前でヘリを見せる事になった」と話しながら東の森へ向い合流して子供達を見るとレベルの上昇に驚く。
ロンがレベル4から10、マールもレベル2から7に、アネットもレベル1から6へ上がっている。
浩史が「どう?結構上がったでしょ」と嬉しそうだ。
「どうやったの?」
「Five-seveNの弾をAP弾にして魔物の手足を撃ち、子供達が止めを刺す!」
「魔石と討伐部位の回収は俺がやるから、みんなは戦闘に集中して」
役割を決めて深めの大きい穴を掘り倒した魔物を穴まで持って来て魔石と討伐部位を取り穴に落とす。浩史も魔物が少ないなら何もしない。多いと何匹か足を狙って撃っている。
マールは魔法で氷の矢や尖った石を飛ばして倒して、アネットも魔法で空気の刃や氷の矢を飛ばしている。不思議な光景だ。最終的にロンはレベル12、マールはレベル10、アネットはレベル9となったが、マールとアネットは魔法を数回撃つと休憩をするので、ロンが止めを刺す回数が増えている。
冒険者ギルドでカードの更新と魔石の換金をして、依頼の達成報酬と魔石の換金したお金を俺に渡して来た。露店で皮の財布?を3つ購入してそれぞれに渡してお金を三等分にする。
ホームに戻って夕食にした時、浩史が「この子達と組んでダンジョンに行かない?」
「俺達がこの子達に合わせるの?この子達が俺達に合わせるの?」
「そうだね、レベルが違い過ぎるか」
「たまになら組んでもいいが」
ロンが「2人はどの位強いの?」
「自分達のレベルは分かるか?」と3人を見る。
3人とも首を横に振る。この国か世界かは分からないが、レベルの概念がない。あれば冒険者ギルドの依頼は階級ではなくレベルになっている。その方が正確だ。例えば、ここで見たオークは高くてもレベル20に届かないので、依頼を受けられるレベルは20以上とする、チームを組んでいてもレベル16では受けられない。当然、死ぬ確率も少なくなる。
俺達がどの位強いか?説明するのが難しい。網膜センサーをこの子達にも付けられるなら簡単だけど取り敢えず「この街で一番強い」と子供達には答える。
「「「えー」」」と否定が返って来た。
冒険者ギルドには強そうな人が沢山居たからな、俺でも人虎の方が強いと思う。色々質問されたが適当に答え、明日も魔物と戦うので早く休むように言って寝かせる。
浩史には明日も子供達の引率をして貰う。
使用武器
Five-seveN:ハンドガンだがP90と同じ5.7×28mm弾を使用している。




