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異世界でのFPS攻略  作者: ムク
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第1話 始まりの日

 目の前にカスタマイズしたコンバットアーマーの浩史が居るが。

「どこ?」

 本来なら拠点のホームに居るはずなのに、草原に居るので浩史と二人でマップを確認してみたが、自分達の表示エリア以外は空白になっている。

 俺と浩史はスキルでレーダー範囲を300mまで広げてシナリオクリア特典のスキル1.5倍をコンバットアーマーにセットしているのでレーダー範囲は450mとなっているが、マップを見ても近場にホームはない。

「兄貴・・・、ここどこ?」

「知らんけど、取りあえずログアウトしよう」

 ログアウト画面を呼び出すが反応なし。

「ログアウト出来ないけど?」

「俺も出来ないな」

 取りあえず、アーマーの頭部を解除して、辺りを見回すと浩史がこちらを見ている。

「何?」

「兄貴、顔変えた?」

「変えてないよ」

「兄貴にそっくりになっているよ」

 現実の顔になっているのだろうか?アーマーの手を解除して顔を触ってみると現実の手触りと海の匂いに戸惑うが、ダウンロードで追加機能?浩史にもアーマー頭部を解除して確認すると現実の顔になっている。

 頭部を展開して回り50mに敵が居ないかレーダーで確認してホームに転送しようとしたが転送出来ない。簡易ステータス画面を呼び出し確認すると名前のみが松岡正樹まつおかまさきと本名になっていた。キャラクター設定時にジャンと飼犬の名前を設定したのだが?

「本名になっているけど、浩史は?」

「俺も松岡浩史になってる」

 他にホームも未設置となっているので、試しにこの場所にホーム設置をしてみるとyes/no選択が出たのでnoにする。

 詳細なステータスを見たいので支援車両のストライカーを呼び出してみると、こっちは問題なく転送出来たので、乗り込んで端末を操作してステータス・ショップ・装備品のレベル・カスタマイズを確認するが問題なし。

 試しに端末ショップで水・弾薬を購入してみたが端末の横に設置してあるBOXに転送されていたので、弾薬を弾薬ポーチに水をアイテムBOXに収納して浩史と装備の確認をしていく。

 ゲーム設定通りに武器を4つ、腰のP229と装備メニューに設定してあるSG556、SR-25、MGL140を順番に装備して確認をする。

 ハンドガン以外は、頭でSG556装備と思えば手に転送されてくる。武器交換には3秒掛かるが、ハンドガンは手に持っている武器を捨ててホルスターから引き抜くだけ。捨てた武器はハンドガンを抜いた時に消える。

 銃は全てカスタマイズした通りになっていた。コンバットアーマーと腰の弾薬ポーチ・ポーション装置を確認して、弾薬数とポーション数を確認するがこちらも問題なし。試しにストライカーの外で銃を撃ってみる事にした。

 二人とも隠密行動が好きなので銃にはサイレンサーを必ず取り付けてあるので、P229を地面に向かって撃ってみたが「カチャ」と動作音のみで、数発撃ってからリロードをしてホルスターに戻すと薬莢はしばらくして消えた。


 300m程で草原から森になるが、森から10人程が何か叫びながらこちらに向かって歩いて来る。コンバットアーマーの頭と手を展開しレーダーを確認すると赤点が12個あるのでエネミー1~12に設定し、浩史を見ると頷いているので、浩史のレーダーにもターゲット設定されたようだ。

 ターゲットをズームして見るとアニメで見たようなゴブリンだった。ゴブリンの頭上に『L5‐ゴブリン』と表示されている。

 俺はSG556、浩史はHK416を構え、二人ともアサルトライフルにはレアアイテムの弾数1.5倍とリコイル3/4を取り付けてあるので、1匹に2~4発で、外すことなく倒していく。

 当然、アサルトライフルもサイレンサーを取り付けているので動作音のみしか響かない。ゲーム設定そのままである。

 ターゲットマークが全て消えたのでリロードして近づき、ゴブリンを確認していくがしばらく待っても消えない?お金も出ない?

 コンバットアーマーにはパワーアシスト機能も付いているので試しにゴブリンの頭を踏み潰してみるが変わらないし、どう見ても現実としか思えない潰れ具合だった。物凄く気持ちが悪い!

 喉が渇いたので、さっき購入した水を半分飲んで浩史に渡し、少し落ち着く為にタバコを吸ってみる。只のアバターアイテムなので、落ち着くなどの特殊効果は無いが、体に害も無い。現実世界の癖で、つい吸ってしまう。


 ストライカーに戻り浩史と話してみる。

1.のどが渇く。

2.トイレに行きたくなる。

3.ゴブリンの死体が吐きそうなほどグロい。

4.海の匂い。

 浩史に「仮想空間とは絶対に違う!!」と言われ、これは現実では?と結論になったがどうすれば戻れるのかがわからない。

 呆然としていると浩史から「兄貴、人って居るの?」

「どうだろう?探してみよう」と出来るだけ落ち着ている様に振る舞う。

「車で探す?」

 どうしようか?車で適当に探す?無謀だよな。

「どこか抵当な場所にホームを設置して無人機を飛ばそう」

「どこに設置する?」

「ゴブリンの森は嫌だな」

「じゃあ、反対の岩場?」

 海が近い方がいい気がしたので「海も近そうだし岩場にしよう」

 ストライカーを転送して歩いて探してみる。


 浩史が「コンバットアーマーの能力も確認してみる?」と言ってきたので試しに少し試して100m離れて浩史が走って来る。

「タイムは?」

「4.39秒」

「じゃあ、ジャンプするね」

 見ていると俺2人分?俺が173cmなので。

「3.5mぐらい?」

「じゃあ、ハンヴィー出すね」

 ハンヴィーが2tと少しなので下に潜り持ち上げてみると簡単に持ち上がった。

 後は岩場まで約500mを全力で走ってみるが多少疲れたけど息も切れない。ほとんどゲームと同じ仕様になっている。

 後は、真空でも30分は息が出来る?有害ガスに対するテスト?ダメージテストは痛そうなのでレベルの低いモンスターで試す。

支援機

ハンヴィー:6人乗りで4輪駆動の汎用車。ウエポンステーションに機関銃かミニガンの取り付けが可能。

ストライカー:12人乗りで8輪駆動の兵員輸送装甲車。ウエポンステーションに機関銃かミニガンの取り付けが可能。端末システムを取り付けてあるので8人乗りとなっている。

使用武器

P229:ハンドガンで高い信頼性があり、9mm・.40S&W・.357SIGの銃弾タイプがある。

SG556:アサルトライフルで命中精度が高い、5.56×45mm NATO弾を使用。

SR-25:セミオート式のスナイパーライフル、セミオートとしては優秀な精度をしている。7.62×51mm NATO弾を使用。

HK416:アサルトライフルで標準的なタイプ、5.56×45mm NATO弾を使用。

MGL140:6発の回転式弾倉を持つグレネードランチャー、40×46mm擲弾を使用

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