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天はあまねくものを照らす

作者:藍砂 しん
十余年前、その王宮では天を焦がす炎の中、革命貴族の旗が掲げられた。
王家の居住区、ルミナス殿は灰と化し、そこにいたはずの幼子は煙とともに行方をくらました。
王家に連なるものは、あるがままに滅びを受け入れ、ただ一筋の流れとなって歴史の底へ沈んでいった。
セレスタリア王国の終焉である。

これは、幼子が長じ、自分の生い立ちを知らないまま旅立つ物語──。
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