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百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


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922/928

まるで同棲‼

 勉強道具を片付けて夕食の準備。紗里(さり)は自分の作った料理を若菜(わかな)に食べてもらえるという緊張で頭が真っ白になっていた。


 それでも若菜から見れば、いつも通りの冷静で超絶美人な紗里に見えている。


「美味しそう……!」

「そうね、お腹が空いてきたわ」


 炊きたてのご飯を茶碗に盛り、味噌汁をお椀に。紗里が入れて若菜が運ぶ。


(あっ、駄目。向かい合わせでご飯が並んでいる。これは同棲ね)


 逆に冷静になってしまった紗里、なんかもう感情が忙しすぎる。


「トンテキのソースってなんなの?」

「ウスターとケチャップとか。その他諸々ね」

「そうなんだ。めっちゃいい匂いなんだけど」

「丼にしてもよかったわね。合うわよ、ご飯と。いただきます」

「いただきます」


 紗里はご飯を食べながら、チラチラと若菜の様子を確認する。味は普通に美味しい。別に絶品ではないが、美味しい。でもそれは自分の舌での感想だ。若菜の舌に合うかどうかは分からない。


「美味しい‼」


 その瞬間、テーブルに額を打ち付ける紗里であった。


「えっ! どうしたの⁉ 大丈夫⁉」

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