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百合の一幕 涼香と涼音の緩い日常  作者: 坂餅


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秋の勉強会にて 涼香と涼音 3

 十五時までは一時間とちょっと、涼音(すずね)は冷蔵庫を見ながら、なにを作ろうかと悩んでいた。


 それ程時間が取れる訳でもないし、手っ取り早く作れものがいいなと考える。


 牛乳と卵を取って冷蔵庫を閉めた涼音は、棚からホットケーキミックスを取り出す。


「ホットケーキでいいか……」


 すぐ作れるし、なにより楽だ。


 ボウルを出して、手際よく生地を作っていく。フライパンなども出し、いつでも焼ける準備が整う。しかし時計を見て、まだ十五時まで時間があることに気づいて手を止める。


 これでは焼きたてを食べてもらうことができない。


「まあいいや」


 ならレンジで温め直せばいい。ということで、涼音は次々と生地を焼いていく。


 焼いている最中、涼香(りょうか)の様子を確認すると――写真をめちゃくちゃ撮っていた。


「勉強してくださいよ」

「お菓子作りをしている涼音、可愛いわ」

「勉強してくださいよ」

「お腹空いたわね」

「勉強してくださいよ」

「涼香、休憩は終わりよ」


 涼香の母に言われ、恐ろしいものを見たような表情で勉強に戻る涼香である。


 そこからは特になにも起きず、生地を全て焼き終えた。それでも時間は余っているということで、これみよがしに冷蔵庫内に置かれていた生クリームを取り出す。


 残りの時間、ホイップクリームを作れということだ。


 生クリームと砂糖をボウルに入れ、そのボウルを少し大きめの氷が入ったボウルに入れる。そうやって冷やしながら泡立て器でシャカシャカ混ぜ始めるのだった。

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